...そこでまた自分ながら感心するほど綿々密々として...
種田山頭火 「私の生活」
...部屋の中には異様な臭気が密々と立ちこめ...
久生十蘭 「魔都」
...いつも元気な父が其時ばかりは困った顔をして何か密々(ひそひそ)言っているのを...
二葉亭四迷 「平凡」
...主人の三右衛門と何か密々(ひそひそ)と話し込んでいたが...
吉川英治 「下頭橋由来」
...「いやそれも極く密々のご内意――と申すは...
吉川英治 「剣難女難」
...さなきだに曹操が魏王を称して、天子にひとしい車服儀仗を用いるを眺めて、切歯扼腕(せっしやくわん)していた一派の輩(ともがら)は、「捨ておくべきでない」と、同志のあいだに、密々、連絡をとっていた...
吉川英治 「三国志」
...翌日一日、密々準備して、夜に入るや、渭水(いすい)の流れをそっと渉(わた)らんとした...
吉川英治 「三国志」
...若公卿のあいだに密々の交友をもつかと思えば...
吉川英治 「私本太平記」
...密々同志をつのるため...
吉川英治 「私本太平記」
...ご出立の前に、密々、仰せつけおかれたように、抜かりなくしておきました」「抜かりなく?」よくしたとでも賞めることか、道誉は言った...
吉川英治 「私本太平記」
...――密々には四天王寺からいろいろ援助をうけていたが...
吉川英治 「私本太平記」
...官軍中の諸将へ密々後日の恩賞を約束させ...
吉川英治 「私本太平記」
...密々に忠円僧正を介して...
吉川英治 「私本太平記」
...それを密々(みつみつ)言上(ごんじょう)いたしますれば...
吉川英治 「神州天馬侠」
...さっそくにも、劉(りゅう)君は、北京府(ほっけいふ)へ潜行して、生辰綱(しょうしんこう)の輸送路を、どの道にとるか、護送の人員はどれほどか、またその宰領(さいりょう)は何者なるかなど、密々探って、その都度(つど)知らせてもらいたいものだが」「いやいや、その儀ならば――」と、公孫勝が口をさしはさんだ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...そのうえまた梁山泊というものが、相互の感情対立を事難(ことむず)かしくし、祝氏の三兄弟は、その疑念のまま、さらに二段三段の追撃策を取って、徹底的な圧迫を、李家へむかって下さんものと、密々、うごいている風だった...
吉川英治 「新・水滸伝」
...「ひとりか?」「武士(さむらい)か」「金は持ってるのか」などと密々(ひそひそ)囁(ささや)き交わし...
吉川英治 「宮本武蔵」
...しかし密々(ひそひそ)と伝えられていた...
吉川英治 「宮本武蔵」
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