...十六歳の美しい処女には近寄るなといふ深切な忠告を匂はせた滑稽物語でもあらうか...
太宰治 「お伽草紙」
...這(は)い寄る二歳の子を膝(ひざ)へ抱き上げた...
太宰治 「親という二字」
...それきり傍へ寄る機会がなかつた...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...ためらいがちにトレープレフのほうへ歩み寄る)アルカージナさんのお話だと...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「かもめ」
...自分で自分につめ寄るのであった...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...親方がちょいちょい寄ることがあるんだとよ...
豊島与志雄 「少年の死」
...わたくしは此方(こなた)から眺めて顔ちがいのしたのを怪しみながら歩み寄ると...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...妹に言い寄る男を一々殺すのは可怪(おか)しいではないか」と新三郎...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...寺木ドクトルへ寄る...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...和尚は憤慨に堪へぬといふ口吻で私に詰め寄るのであつた...
牧野信一 「心象風景」
...鹿田松雲堂へ立寄ると主人静七氏が予に対して云ふには「西鶴の好色一代男を先頃手に入れましたが...
宮武外骨 「骨董品化した古珍書」
...町や村へ寄るなよ...
コロレンコ Vladimir Galaktionovick Korolenko 森林太郎訳 「樺太脱獄記」
...天つ日さへも靡き寄る...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...いずれからにじり寄るともなく...
吉川英治 「剣の四君子」
...いたわり寄ると「なんでもない...
吉川英治 「私本太平記」
...――寄るな、あッちへ行っておれ」水や薬を持って来た下僕(しもべ)達も、小六の峻厳(しゅんげん)なその顔つきに、空(むな)しく遠くから見ているだけだった...
吉川英治 「新書太閤記」
...みな彼の配所の垣へ寄るのを嫌った...
吉川英治 「源頼朝」
...蜂が蜜へ寄るように...
吉川英治 「源頼朝」
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