...家内寂寞(せきばく)として墓に似たり...
泉鏡花 「活人形」
...独り寂寞(じゃくまく)として茶を煮る媼(おうな)...
泉鏡花 「伊勢之巻」
...寂寞(じやくまく)として眠りたり...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...今の燕楽軒から白十字・パラダイス・鉢の木が軒を並べるあたりが道節の寂寞道人肩柳(じゃくまくどうじんけんりゅう)や浜路の史跡である...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...『十方庵遊歴雑記』に向嶋の弘福寺が境内寂寞としてただ野猿の声を聞くという記事があるが...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...茶室は寂寞(せきばく)たる人世の荒野における沃地(よくち)であった...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...便欲二相語一、恐二人知一レ之、避レ自二遊場一、蔭二松下一、携レ手促レ膝、陳レ懐吐レ憤、既釈二故恋之積疹一、還起二新歓之頻咲一、于レ時玉露抄候、金風々節皎々桂月、照処、涙鶴之二西洲一、颯松吟処、度雁之二東路一、山寂寞兮巌泉旧、蕭条兮烟霜新、近山自覧二黄葉散レ林之色一、遥、海唯聴二蒼波激レ磧之声一、茲宵于レ茲楽、莫二之楽一、偏耽二語之甘味一、頓忘二夜之将一レ蘭、俄而鶏鳴狗吠、天暁日明、爰童子等、不レ知レ所レ為、遂愧二人見一、化成二松樹一、郎子謂二奈美松、嬢子謂二古津松一自レ古著レ名、至レ今不レ改、所謂古史神話の源泉材料中に於ては、此種の説話を発見するを得ず...
高木敏雄 「比較神話学」
...寂寞(せきばく)身を切る...
橘外男 「令嬢エミーラの日記」
...今度こそは殺(や)られるだろう――ひっそりと落ちる闘牛場の寂寞――...
谷譲次 「踊る地平線」
...再び元の寂寞に帰つて了つたので御座います...
田山録弥 「玉野川の渓谷」
...境内には人の影もなく寂寞(ひっそり)としていた...
田山花袋 「蒲団」
...何だか寂寞をも感じ...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...僕の心は寂寞としてとりとめもないむしやくしやしたものであつた...
長塚節 「開業醫」
...こういう寂寞(せきばく)たる団欒(だんらん)の中に...
夏目漱石 「行人」
...冬の寂寞(じゃくまく)とした闇(やみ)の中で...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...家内の寂寞たる様子を憐み...
南方熊楠 「十二支考」
...一瞬の寂寞(せきばく)を破りました...
吉川英治 「江戸三国志」
...寂寞(せきばく)たる闇の中に...
吉川英治 「宮本武蔵」
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