...海の音もおどろに寂しく響いている...
泉鏡花 「貝の穴に河童の居る事」
...停車場は寂しく、平地に立てられている...
オイレンベルク Herbert Eulenberg 森鴎外訳 「女の決闘」
...考へればいつまでも頼りない身の上のやうに小寂しくもある...
鈴木三重吉 「桑の実」
...ちよつくら一杯!あまり寂しくて...
種田山頭火 「其中日記」
...寂しくって物足りないのは同じだが...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...たまらなく私を寂しくした...
萩原朔太郎 「蒲原有明氏の近況を聞いて」
...秋風が寂しく吹いているのである...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...――私をして獨り寂しく...
萩原朔太郎 「宿命」
...何と言つても寂しく頼りないことである...
萩原朔太郎 「僕の孤独癖について」
...かりそめの 別れと聞きておとなしう うなづきし子は若かりしかな三夜荘(さんやそう)父がいましし春の日は花もわが身も幸(さち)おほかりし緋(ひ)の房(ふさ)の襖(ふすま)はかたく閉ざされて今日も寂しく物おもへとや――『金鈴(きんれい)』より――二東西本願寺の由来は...
長谷川時雨 「九条武子」
...寂しく破るのだった...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...乾きあがって人気ない湯殿の内部は大層寂しく私たちの目にうつった...
宮本百合子 「上林からの手紙」
...源氏はことさら寂しくて家に引きこもって暮らした...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「月をながめる夜というものにいつでも寂しくないことはないものだが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...宮は寂しく物思いをあそばされるふうであった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...兵部卿(ひょうぶきょう)の宮は寂しく悲しいままによくおいでになっては姉君の一品(いっぽん)の宮の御殿を慰め所にあそばした...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...このひねくれた笑ひ聲は彼女をなほ寂しくさせた...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
...鏡子のこがれ抜いたその春風に寝る事も鏡子にはやつぱり寂しく思はれた...
與謝野晶子 「帰つてから」
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