...「私はお前と宿縁があったから...
田中貢太郎 「賈后と小吏」
...何たる「爺さん」との宿縁ぞや...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...この宿縁をまぬかれることは出来申さぬのじゃ」「おやおや」「わしは...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...とほく宿縁をよろこべ...
三木清 「親鸞」
...東宮の御母となる宿縁のあった人を御尊重あそばされて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...自分の悲しみでうつろになった心をいくぶん補わせることにはなるであろうと薫が思ったというのは宿縁があったものであろう...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...でもね大将はどういう宿縁があるのか怪しいほど昔の恋を忘れずにおいでになってね...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...その宿縁が並み並みでなかったから思う人に再会することができたとお思われになることで涙ぐまれたもう宮であった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...なにか宿縁のようなものがあった...
室生犀星 「津の国人」
...きょうこそは宿縁の命を絶ってさっぱりしたいものだ...
室生犀星 「姫たちばな」
...「宿縁とは申せ、姫の御立派なお最期に我ら人の父としてこれ以上の喜びとてもございませぬ...
室生犀星 「姫たちばな」
...下は宿縁あさからぬ古戦場だ...
吉川英治 「三国志」
...そうした宿縁宿命の下に...
吉川英治 「私本太平記」
...どういう宿縁なのか...
吉川英治 「親鸞」
...よほど宿縁のある地とみえる...
吉川英治 「親鸞」
...――そもそもおん身とおれとは、なんの宿縁か、まだ上人が日野の里で、十八公麿(まつまろ)と仰せられていたころからの学びの友でありながら――すでに、あのころから、おれは、おん身が嫌いだった、虫が好かなかった、おん身の学才が小癪(こしゃく)にさわっていた、そして事ごとに、おん身を苦しめることのみ考えていた」「そうだ……もうあれは四十年のむかしになる、しかし、瞼(まぶた)をふさげばまた、きのうのような心地もする」「三ツ子のたましいは百までもというが、その後、おれは父を亡(うしな)い、町にさまよい、叡山(えいざん)を追われ、家はなく、ただ知るのは、世間の人の冷たさのみで……おれの心はひねくれるばかりだった...
吉川英治 「親鸞」
...へんな宿縁みたいな気がしてならない...
吉川英治 「随筆 新平家」
...これはどうしても梅軒の鎖鎌なるものを一見する宿縁の深いものといわなければならない...
吉川英治 「宮本武蔵」
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