...容易に他から差し出てきめる事は出来ないと思います...
伊藤野枝 「成長が生んだ私の恋愛破綻」
...人の手の力くらいでは容易に曲げ動かすことが出来ないように出来ている...
寺田寅彦 「KからQまで」
...是れ尾崎氏の位地尚ほ容易に動かざる所以か...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...又新羅より出る書容易に看過すべからず……中國の人夷情を得ぬが故に此を知らず予日本に生して夷情を得たり中國の人情は海の如し新羅高麗の人情は海と川との堺ひ目の如し日本の人情は川の如し此は且く佛書を云若し俗書は不レ爾甚だ野鄙なり本と文なき邦なるが故に佛書は理の甚深を云故に一奇特の文體をなす者なりといふが如き...
内藤湖南 「敬首和尚の典籍概見」
...この三拍子が遺憾なく打揃(うちそろ)うという事は人生容易に遇(あ)いがたい偶然の機を俟(ま)たねばならぬ...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...栗毛蟲は強くしがみついて容易に離れないのを太一は氣長に叩いて落ちたのを足で踏み潰す...
長塚節 「芋掘り」
...しかるにこの対象は容易に出て来ない...
夏目漱石 「草枕」
...ただ互に善を行い徳を施こして容易に到(いた)り得べきを思えば...
夏目漱石 「虞美人草」
...それに変則の方をやった者は容易に入れたけれど...
「落第」
...容易にベートーヴェンの深さと美しさに徹しないものだが...
野村胡堂 「楽聖物語」
...容易に剿滅(そうめつ)したわけではなく...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...父親六兵衛の怒りは容易に解けそうもなく...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...容易に筋は通らねえが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...私が容易に承知しない...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...容易に世人はそれを見落してゐた...
正岡容 「初代桂春団治研究」
...重信ならでも容易に信頼したくなるではないか...
正岡容 「我が圓朝研究」
...容易に他人に雷同せざりし也...
山路愛山 「明治文学史」
...――その潮こそ、討ちこみどころ)と、相手のうごきを見ているし、家康もまた、(精悍無比(せいかんむひ)のきこえある鬼武蔵が、じっと、鳴りをしずめておるには、何ぞ、劃策(かくさく)があるにちがいない)と、容易に、その手はくわないのである...
吉川英治 「新書太閤記」
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