...「まだ宵の口かい...
泉鏡花 「婦系図」
...宵の口で月蝕というものを題にして夏の夕方の納涼気分を現わしただけに過ぎません...
上村松園 「寛政時代の娘納涼風俗」
...宵の口からまだ少しも眠ってはいませんでしたもん」と家内は恥ずかしそうに顔を赧(あか)らめました...
橘外男 「蒲団」
...」五すこし風があつて青葉がアーク燈の面を撫でてゐる宵の口であつた...
田中貢太郎 「水郷異聞」
...まだ宵の口の八時と云うのにもう老人は床を敷かせてお久に肩を揉(も)ませながら眠りに就いたが...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...あの騒ぎを、隣室にいて竜之助がほんとに知らないらしいのを不思議がり、「宵の口に、若い御夫婦づれが、これへおいでになりました」「それは知っている」「その御夫婦づれが、心中をなさいました」「心中を……」「はい、吾妻(あずま)川の湖(みずうみ)へ出ますところで、二人とも、しっかり抱き合い身を投げたのを、今朝の暗いうちに、倉屋敷の船頭衆が見つけまして大騒ぎになりました」「うむ――」「宅の方は、昨晩、三井寺あたりまで参ると申し、五ツ過ぎに、連れ合いしてお出かけになりましたが……それっきり...
中里介山 「大菩薩峠」
...五その次の日の宵の口...
中里介山 「大菩薩峠」
...ずっと宵の口から問題になっていた...
中里介山 「大菩薩峠」
...町はまだ宵の口であった...
夏目漱石 「こころ」
...昨夜は宵の口から亥刻(よつ)(十時)前まで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お正月の銀座はまだ宵の口ですが...
野村胡堂 「眠り人形」
...宵の口に戸締りをしてしまふと...
林芙美子 「朝夕」
...長五郎が宵の口に蝶子の家の窓をのぞいてそつと...
林芙美子 「うき草」
...宿には宵の口に勘定を濟ませておきました...
林芙美子 「大島行」
...宵惑(よいまどい)の私は例の通り宵の口から寝て了って...
二葉亭四迷 「平凡」
...社長さんは何時も宵の口には威張くさつて...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...まだホンの宵の口なのに...
三好十郎 「肌の匂い」
...宵の口から酒宴がひらかれ...
吉川英治 「三国志」
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