...あなたが謡っている態度をみていると実に心の底から愉快でたまらぬといったように思える...
上村松園 「苦楽」
...動物学を教えることのできる人は実に少い...
内村鑑三 「後世への最大遺物」
...踏切や町かどの交通整理を引受けて、働いた青年団員も、実に偉かった...
海野十三 「空襲警報」
...実に際どいところで見事に達成されたのだ...
海野十三 「獏鸚」
...それ「武士は食わねど高楊枝」とは実に封建武士の気風を穿(うが)ちたるの俚諺(りげん)なり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...さて事実に就いての真理を吾々は二つに区別する...
戸坂潤 「科学方法論」
...実にりっぱな見物ですよ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...しかしこんな芸術気分には現今においては人々は実にふれにくいのである...
中井正一 「「見ること」の意味」
...私は私以外の人間が実に羨望に絶(ママ)えないもののやうに思はれた...
中原中也 「その頃の生活」
...この現実には、さうした、追はれるやうな気忙はしさはなかつたけれども、石のやうに重たい淋しさや、孤独が、躯の芯(しん)にまで喰ひ込んで来た...
林芙美子 「浮雲」
...つまり彼の二大長編『審判』と『城』との環境というものを現実に知らない人には...
原田義人 「「世界文学大系58 カフカ」解説」
...実にどうも、その時の気持といつたら、お話にも何にもなりませんでしたよ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...実に可笑(おか)しい...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...父が家にいる間は母はリウマチを口実にして早くからやすむのがいつもの事であったが...
矢田津世子 「父」
...そうした風格が余りにも若くから備わり過ぎていたのも、後に思えば、短命な花の早咲きであったのか、安政二年の夏七月、実に、余りにも飽(あ)っ気なく、静山は夭折(ようせつ)してしまったのであった...
吉川英治 「剣の四君子」
...実に遺憾(いかん)だと...
吉川英治 「死んだ千鳥」
...自己なきまで現実に忠実な天才芸術家の描写なのである...
和辻哲郎 「孔子」
...この王の下にアステーク族は実にがむしゃらに死闘を続けたのである...
和辻哲郎 「鎖国」
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