「宜」の意味
適切である、よい
小説での「宜」の使い方
...ああして置いては宜しくないから何とかして身を固めさせよう...
谷崎潤一郎 「細雪」
...本当の意味での物質科学の開け始めたのはフロレンスのアカデミーで寒暖計や晴雨計などが作られて以後と云って宜い...
寺田寅彦 「言語と道具」
...しかして自分自身の研究に従事しうるだけの時間と便宜を有する人も多数にあるであろう...
寺田寅彦 「物理学圏外の物理的現象」
...一々書き出しても宜しいんです...
豊島与志雄 「香奠」
...後魏書勿吉傳に太魯水即ち今の兒河より勿吉即ち今の松花江上流に至るに宜しく東南行すべきを東北行十八日とせるが若き...
内藤湖南 「卑彌呼考」
...何分宜(よろ)しく御頼み申しますって...
夏目漱石 「行人」
...他に働きかける便宜を有して...
夏目漱石 「野分」
...「それは有難い、宜い話を聴いた、――八、跛足で背の低い体術の名人というのを君前は知って居るか」「橋場に町道場を開いて居る俵右門(たわらうもん)先生そっくりじゃありませんか」「フーム、評判の良い先生だな」「あの人は髷なんか切りそうもありませんね」「ところで――」平次はまた乞食坊主の方に顔を向けました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...これを見るが宜い」平次は煙草入を拔くと...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「一つで間に合いますか」「宜いとも...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...昔から犬に食はれて死ねば宜い――といふことになつてゐるぜ」「それは心得てますがね...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...江戸城から見るとこれが鬼門(きもん)に當る」「そんなことはどうでも宜い」「宜かアありませんよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...医者は例の安田が来るのでかう素人(しろうと)まかせでは我ままばかりつのつて宜く有るまいと思はれる...
樋口一葉 「うつせみ」
...宜しかつたらあなたに少し手傳つて戴きませう...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...却宜酔月詠花遊...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...宜しく海上の權力を收め...
吉井幸藏 「海島冐險奇譚 海底軍艦」
...禰宜(ねぎ)は先に立って...
吉川英治 「新書太閤記」
...半ば図書館利用と旅行の便宜を図ってくれるという約束と引き換えに――自分自身の時代の歴史を絶え間なく書き続けた...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「時間からの影」
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