...彼は同志に宛てたハガキ一枚書くこともできなければ...
伊藤野枝 「ある男の堕落」
...破廉恥な自殺倶樂部の會長に宛てたものだ...
ロバート・ルイス・スティーヴンソン 佐藤緑葉訳 「醫師と旅行鞄の話」
...院長が船医に宛てた長い診断書には...
滝沢敬一 「ブイヨン・ドンゾール」
...此の宛て名の主は所謂「高野非事吏(ひじり)」の祖明遍上人(少納言入道信西末子)のことであるという...
谷崎潤一郎 「覚海上人天狗になる事」
...紅葉山人に宛てゝ手紙を書いた...
田山録弥 「紅葉山人訪問記」
...即ち或る水平以上に達したる作物に対してはこの保護金なり奨励金なりを平等に割り宛て...
夏目漱石 「文芸委員は何をするか」
...養子の千吉(後の総七)に宛てたいろいろの指図で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その二つの音に宛てた万葉仮名の漢字音を支那の唐末または五代の頃に出来た音韻表である『韻鏡(いんきょう)』によって調査すると...
橋本進吉 「国語音韻の変遷」
...もしその女中が私宛ての手紙...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「火夫」
...独ソ不戦条約が締結されたという旅行者に宛てた英仏両文の公示の貼紙が出ていた...
久生十蘭 「川波」
...)この手紙の宛てられた女友達は...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 堀辰雄訳 「或女友達への手紙」
...ヘルダーへ宛てて書いてゐる...
三木清 「ゲーテに於ける自然と歴史」
...同時に新聞社へ宛てて神経衰弱がヒドクなったようだから一箇月ばかり静養して来る……という意味の届けを出して...
夢野久作 「けむりを吐かぬ煙突」
...それは先に曹操から都の荀(じゅんいく)へ宛てて...
吉川英治 「三国志」
...読者からぼく宛てにも...
吉川英治 「随筆 新平家」
...この春、ああは豪語して去ったものの、よもや二度とは京都へ足ぶみ致すまいと思っていたのに――よくよくな慢心者――約束とあって――御覧なさい、吉岡清十郎どの他(ほか)御一門と、名宛ても不敵に、新免宮本武蔵と、ただ一人名前で、打(ぶ)つけてよこしたその果し状を」三武蔵は今、どこにいるのか、居所(いどころ)は認(したた)めてないので、その書面からは知り得べくもない...
吉川英治 「宮本武蔵」
...沢庵へ宛てた書簡と共に...
吉川英治 「宮本武蔵」
...かの家で死んだ老婆に宛てたものであると考えられるが...
リットン Edward George Earle Bulwer-Lytton 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
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