...宏大な建物の一時に倒れたかと思はれた物音は...
石川啄木 「病室より」
...我々の宿舎に当てられている別邸とは宏大なる庭園を隔てて...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...それは藤原の宏大なる資産というものがなければ...
中里介山 「大菩薩峠」
...宏大な屋敷の中に入って...
野村胡堂 「黄金を浴びる女」
...金の力の宏大なのに陶醉(たうすゐ)して...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...龍閑橋(りうかんばし)から本石町までの間――本銀町の一角を占めた宏大な構へですが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...羅馬に至つて遂に宏大な「テルメ」なるものが發現したが...
濱田耕作 「温泉雜記」
...宏大な広場を茫然と眺め尽したこと...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「道化者」
...決して卑しく求むべきではないし、最上とか何とか先入的な価値の概念は持つべきでないし、同時に、恋愛の本質に素直でそこから自分の誠実さが感じ理解出来るだけのものを余りなく得て全生活を浄め豊かにするだけの、視野の宏大な愛、人間、自分への信任が大切と思われます...
宮本百合子 「愛は神秘な修道場」
...民衆!何と力強い人間の言葉だ、一切の誤った文化の迷蒙から剥脱した真人、宏大なるマッス、めざめた精神、それは深く開かれた人間の眼だ、新しい精神だ、鬱積していた久しい土上の爆発だ、埋れていた真の人類の覚醒だ、新しい相互扶助の世界だ、正しい人類の意志だ、正しい針路だ...
百田宗治 「君達に送る――新しい民衆の精神」
...気宇宏大な・目ざましい手がらをおたてになった・お方であるが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...宏大なる広さだけに...
吉川英治 「私本太平記」
...また宏大な領土をも授けて...
吉川英治 「新書太閤記」
...空蝉贈呈いまは無人で、いと荒れ古びてはいるが、ここの邸が、宏大なのは、ふしぎではない...
吉川英治 「平の将門」
...家鳴(やな)りのあとは一そう陰森(いんしん)として、宏大な殿中は、それっきりミシリともしなかったが――やがて何事だろう?西曲輪(にしぐるわ)の廊下から武者走(むしゃばし)りの方へ、家中のもの誰彼となく、一散になだれだした...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...その居間の中庭を隔てて宏大な道場はあった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...煤や赤土で塗りこめた開かずの化粧窓(まど)のならんでいる宏大な灰色の木造建物や...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「かもじの美術家」
...信長はこの会堂を非常に壮麗宏大なものとすることを希望し...
和辻哲郎 「鎖国」
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