...もはや完膚なしと見るといつせいに引き揚げてさらに他の作に群つて行く状は凄愴とも何とも形容を絶した偉観である...
伊丹万作 「雑文的雑文」
...完膚なき迄に罵倒するのです...
谷崎潤一郎 「金色の死」
...新しい相対性理論によってその絶対性を完膚なきまでに打ち破られ...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...公衆の面前で完膚ないまでに侮辱されたにもかかわらず...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...満身悉く傷痍を受けて殆ど完膚なきを見る然り彼れが盛名の時代に死せざりしは実に彼れの不幸なりき大不運なりきさもあらばあれ彼れは他の元勲政治家に比して最も堅固なる根拠を有せり政党の首領として最も素養ある位地を有せり他の元勲政治家は未だ利害を同ふするの政党を擁するものなく...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...殆ど悉く破壊せられて完膚なく...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...完膚(かんぷ)のあるのは一つもないという有様でした...
中里介山 「大菩薩峠」
...さすがのシュミッドが前後二巻一頁として完膚(かんぷ)なきまで真黒になっている...
夏目漱石 「永日小品」
...彼が最も愛して居たと思われる婦人の事は右述べた通り完膚なき迄に...
浜尾四郎 「彼が殺したか」
...そのかわり細胞の隅々(すみずみ)まで完膚なきまで治療されてゆく...
原民喜 「苦しく美しき夏」
...さらに又今回新版に際しては完膚なく加筆訂正...
正岡容 「「東京恋慕帖」自序」
...特に『人形の家』は完膚なきまでにやつつけられた...
宮原晃一郎 「イプセンの日本語譯」
...近頃イヴァン・ロンドン(I. D. London, Psychological Review, 1944)という人がそれを完膚なきまでにやっつけた...
矢田部達郎 「心理學」
...いかでわが水陸軍の一撃に完膚(かんぷ)あらんや」曹操は...
吉川英治 「三国志」
...なお完膚なきまで...
吉川英治 「三国志」
...完膚(かんぷ)なきまでにたたいて「尊氏兄弟こそは...
吉川英治 「私本太平記」
...完膚(かんぷ)なきまで...
吉川英治 「私本太平記」
...完膚なきまでに解剖し...
米川正夫 「クロイツェル・ソナタ」
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