...庸三は自分への気安めのように聴(き)き流していたが...
徳田秋声 「仮装人物」
...それは均平の心を安めるためのようでもあり...
徳田秋声 「縮図」
...気安めをいうように...
直木三十五 「南国太平記」
...(店へ逃げ込む)茂兵衛 (喘んでいる息を安めている...
長谷川伸 「一本刀土俵入 二幕五場」
...結局一時凌ぎかりそめの氣安めに過ぎぬ...
波多野精一 「時と永遠」
...母が胸をも安めては呉れぬか...
樋口一葉 「花ごもり」
...其さまざまに走しる想像の苦を安めたし住處はいづれぞと問はれて...
一葉 「暗夜」
...其方が名をも雪((そそ))ぎ我が心をも安めくれよ...
樋口一葉 「雪の日」
...老母の心をも安めて...
二葉亭四迷 「浮雲」
...本当にこんな風にときどき思い出されたように何か気安めみたいな事を言って来られたりなんかすると...
堀辰雄 「かげろうの日記」
...余は再び病室の方に這(は)ひ戻りて蒲団に上るや否や頭を枕の上に安めて...
正岡子規 「明治卅三年十月十五日記事」
...終日眠って心身を安め...
南方熊楠 「十二支考」
...そして空虚を見ては気を安めるのである...
リルケ Rainer Maria Rilke 森鴎外訳 「白」
...手紙を読む度にほつと胸を安めながら矢張(やは)り忘れることの出来ないのは子供の上(うへ)である...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...不安めいた疑念を抱く余地はなかった...
吉川英治 「私本太平記」
...よく先帝のみ心を安めたが...
吉川英治 「私本太平記」
...下駄(げた)はいづれ其中(そのうち)に買はうと自分ながら気安めな考(かんがへ)をして居り升た...
若松賤子 「黄金機会」
...それゆえただ純一のゆえに意を安めてはいけない...
和辻哲郎 「生きること作ること」
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