...どうして安々と認められよう...
芥川龍之介 「戯作三昧」
...今夜こそはわたし久しぶりで安々とした心持ちで寝られるだろうよ...
有島武郎 「或る女」
...鼾(いびき)さえかいて安々と何事も忘れたように見えた...
有島武郎 「小さき者へ」
...そしてまもなく安々と四匹の子猫を分娩(ぶんべん)した...
寺田寅彦 「子猫」
...鉄瓶から機関車が安々と生れて来ると思う人は誰もない...
中谷宇吉郎 「科学と国境」
...――彼(か)れは坑夫などの夢にも知りようはずがない漢語を安々と...
夏目漱石 「坑夫」
...安々と筆が動いて...
夏目漱石 「それから」
...蒸籠(せいろ)二つを安々とやってのけたのは結構だった...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...安々と死んでゆけないぞと云つてゐるやうにも考へられて...
林芙美子 「旅人」
...安々と息しているのだ...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...かげに廻(まわ)りては家(うち)の書生(しよせい)がと安々(やす/\)こなされて...
一葉女史 「ゆく雲」
...おかげで真与太郎はすぐ安々と眠ってしまうが...
正岡容 「我が圓朝研究」
...それにしてもおれは何という安々したいい気持になったことであろう...
室生犀星 「寂しき魚」
...江戸城を安々と官軍に明け渡してしまったのである...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...しかしそういう特別に飛び離れて偉大な人格が今日もなお世界に存在する如くに見え、大多数の人類がそういう偉大なと見える人格に由って音頭を取ってもらわねばならないという事実が、私の考察では、まだ世界の文化が非常に偏頗(へんぱ)な状態にある証拠であり、従って大多数の人類がウィルソンの提議に現れたような正大な思想を、何の凝滞(ぎょうたい)も曲解も反抗もなしに、空気を吸い水を飲むように、安々と肯定し、受容し、味解することの出来る程度に達していないものであることを思わせます...
与謝野晶子 「激動の中を行く」
...安々とお送り申すであろう」と...
吉川英治 「新書太閤記」
...養父(おやじ)さんも安々と行く所へも行かれまい」それでも...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...安々と身を横たえたくなって来たらしい...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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