...孰れにしても情事の中に溢れるほどの充實を感ぜずして...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...その實は孰れも人の喰らふまま...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...孰れにしても、關係があつたことは、たとへ實際にあつても、云へないに相違ない...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...その報告次第に依っては、私は事件をどう取扱っていいか分らなくなるのですが、多分、期待通り解決はつく事になりはしないかと思います」「君は、では、孰れにせよ、綿井氏より秀岡氏の方が先に死んだものと解釈するようだね? もし綿井氏の方が先に飛行機からとび降りれば、秀岡氏を殺害した犯人は君の主張によれば、どこにもないと言う事になるからね」検事は鷹揚に池内の言葉を聞き終ると言った...
大庭武年 「旅客機事件」
...孰れを以て非亞細亞的と爲さんと欲する乎...
竹越三叉 「世界の日本乎、亞細亞の日本乎」
...大隈伯爵は英國政治家の風ありと謂ふべくして孰れも歐洲式の政治家たり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...健全なる一政黨を組織す可き乎或は既成政黨の孰れにか身を投じて大に政黨革新の事に從ふ可き乎又或は一切の政黨を否認して...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...公若し既成政黨に入るを利あらずとして別に一政黨を組織せば如何是れ亦面白し既成政黨の孰れにも關係なき中立派は喜むで公を迎ふるのみならず...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...世に新政党組織を伝ふるものありと雖ども孰れの元老かを奉じて之れを首領と為すに非ずむば...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...孰れも小山県の面目を備へたり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...何がいいのかは二人の孰れにもはっきり分っては居なかった...
豊島与志雄 「湖水と彼等」
...是は孰れが正しく孰れが謬るとも言へない...
内藤湖南 「尚書稽疑」
...孰れを孰れと分き難し...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...此の三者中孰れを選ぶべきかは...
新渡戸稻造 「教育の目的」
...其看病に実の子女と養子嫁と孰れかと言えば...
福沢諭吉 「女大学評論」
...孰れYにでも、この絵の解説を問ひ訊して見ようとは思つてゐるが、何々といふ新しい星が突然現はれて、何処かの市の群衆が大騒ぎをしてゐる光景で、僕が「歴史篇」のアルバムから引き抜いたものである...
牧野信一 「エハガキの激賞文」
...それ等は孰れも両側の高い建物に挟まれて黒い陰の中に埋っていた...
松本泰 「日蔭の街」
...孰れ動く時には何かしら出て來る...
森林太郎 「混沌」
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