「孰」の意味
いずれ または たれ
小説での「孰」の使い方
...孰(いず)れも着茣蓙(きござ)を羽織って...
押川春浪補 「本州横断 痛快徒歩旅行」
...孰れ公判があるのだから其時に訂正すれば良い位で...
石川啄木 「A LETTER FROM PRISON」
...その實は孰れも人の喰らふまま...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...孰方(どつち)も損をしないで済む事なのだから...
薄田泣菫 「茶話」
...其孰れを以て、正しとす可きか...
高木敏雄 「比較神話学」
...孰方(どちら)が負担したかよく分らないけれども...
谷崎潤一郎 「細雪」
...孰方(どっち)の感情で動いたらよいか板挟(いたばさ)みになってしまったのである...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...孰(ど)れか一つぐらゐ食べてゐてくれないだらうか...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...そないすると私か夫か孰方(どっち)ぞが邪魔にしられるようになったり...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...二人は何うかすると其の孰にも属しない秘(ひそ)やかな世界を慾した...
徳田秋聲 「草いきれ」
...三者中の孰れに屬するか分らぬものが多く...
朝永三十郎 「學究漫録」
...孰れも球を突こうとも云い出さないでただ歩いた...
豊島与志雄 「球突場の一隅」
...余は數日來出會うた少女が孰れも皆狹い帶を締めて居たので此時ふつと此の娘等の帶の結び目がどんなであらうかと思つたから荷物を横に搖りながらいた/\しげに登つて行く後姿を一遍見あげた...
長塚節 「旅の日記」
...人生の精神と形體と孰れか重きや...
福沢諭吉 「帝室論」
...それでは孰(いず)れまた」説話(はなし)が些し断絶(とぎ)れる...
二葉亭四迷 「浮雲」
...それには孰(いず)れもT・Cと姓名の頭文字が記してあった...
松本泰 「P丘の殺人事件」
...孰れにしても此ヤグラは櫓と同訓ながら別物だ...
南方熊楠 「人柱の話」
...孰方かの女を贔屓にしなければならない所に趁ひ詰められるのだ...
室生犀星 「はるあはれ」
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