...杜陵は万色一時に発(ひら)く黄金幻境に変ず可くと被存候(ぞんぜられさふらふ)...
石川啄木 「渋民村より」
...わけは後でお聞きなさることと存候...
鈴木三重吉 「千鳥」
...十月なれば『東朝』へ承諾を求むる必要も無之かるべくと存候...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...御多忙中さぞかし御迷惑と存候...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...貴殿の如き芸術家志望の者には望ましく被存候...
太宰治 「不審庵」
......
永井荷風 「書かでもの記」
...崇拜して居る間は誠に歌といふものは優美にて古今集は殊に其粹を拔きたる者とのみ存候ひしも三年の戀一朝にさめて見ればあんな意氣地の無い女に今迄ばかされて居つた事かとくやしくも腹立たしく相成候...
正岡子規 「歌よみに與ふる書」
...「人はいさ心もしらず」とは浅はかなる言ひざまと存候...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...この歌の品下りたる事はやや心ある人は承知致しをる事と存候...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...崇拝して居る間はまことに歌というものは優美にて『古今集』はことにその粋(すい)を抜きたるものとのみ存候いしも三年の恋一朝(いっちょう)にさめてみればあんな意気地(いくじ)のない女に今までばかされて居ったことかとくやしくも腹立たしく相成(あいなり)候...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...傍人より見なば定めて狂人の言とさげすまるることと存候...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...そは畢竟(ひっきょう)余り同一趣味に偏し居り候ためと存候...
正岡子規 「病牀六尺」
...醇を児玉氏へ「せつかく此節遣候(はむ)と存候」と云つてゐる...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...其辺の事既に御考証御論評相成居候哉不存候へ共...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...一統莫有怖畏存候...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...嘸かしこれにて心痛められ候事と存候...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...〔宮本武蔵書状〕(広島市八丁堀新見吉治氏旧蔵)尚々(なほなほ)、此(この)与右衛門(よゑもん)儀(ぎ)、御国へも可参(まゐるべく)候間、被成御心付(おこころづけなされ)候て被下(くだされ)候はゞ、可忝(かたじけなく)候、以上其後者(そのごは)、以書状不申上(しよじやうをもつてまをしあげず)、背本意(ほんいにそむき)奉存候、拙者も今程、肥後国へ罷下(まかりくだ)り、肥後守念比(ねんごろ)ニ申候ニ付而、逗留仕居候、於其元(そのもとにおかれ)御懇情(ごこんじやう)ノ段(だん)、生々世々忝奉存候、我等儀、年罷寄(としまかりより)、人中へ可罷出(まかりでるべき)様子無御座、兵法も不成罷体(まかりならざるてい)ニ御座候、哀れ今一度、御意度得存候、然者、此与右衛門ト申者、我等数年、兵法などをしへ如在(ある)なき儀ニ御座候間、御見知り被成候て、以来、被掛御目(おめかけられ)候ハヾ、可忝候、猶重而(かさねて)可得御意候、恐惶謹言(原文のまま、句点)八月廿七日宮本武蔵玄信(花押)寺尾左馬様人々御中【原寸、縦一尺一寸八分、横一尺六寸九分】この一書簡も、つぶさに見てゆくと、なかなか手紙のもつおもしろさや示唆がいろいろある...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...罷出無詮義(せんなきぎ)と存候...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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