...愛嬌(あいきょう)の好(い)い笑顔を見せた...
芥川龍之介 「将軍」
...毎日違つた煙管で煙草をのむなどといふことを真面目(まじめ)に記載してゐるのは頗(すこぶ)る御愛嬌(ごあいけう)といはなければならぬ...
芥川龍之介 「日本の女」
...愛嬌のない寂しい顔をしてゐる癖に...
石川啄木 「札幌」
...美しい顔立(かほだて)ではないけれど、愛嬌に富んで、色が白く、漆の様な髪の生際(はえぎは)の揃つた具合に、得も言へぬ艶(なまめ)かしさが見える...
石川啄木 「天鵞絨」
...わざ/\「不眞面目生」と稱して愛嬌ある手紙を渠によこしたのは...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...まんべんなく愛嬌をふりまく才能を備えていた...
江戸川乱歩 「江川蘭子」
...これはただ愛嬌で...
豊島与志雄 「上海の渋面」
...何か愛嬌のあることのような気がします...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...眼はぱっちりして眉(まゆ)も濃く生際(はえぎわ)もよいので顔立は浮彫(うきぼり)したようにはっきりしている代り口のやや大きく下(したあご)の少し張出している欠点も共に著しく目に立って愛嬌(あいきょう)には至って乏しく愁(うれい)もまずきかぬ顔立であった...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...彼の予期していないような愛嬌(あいきょう)さえ...
夏目漱石 「明暗」
...それは單に美しいとか愛嬌があるとか言つた...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...底知れぬ愛嬌をたたえた二つの眼で...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...軽く首をかしげて微笑を浮べるところなどは多分の愛嬌に富んでゐた...
牧野信一 「二日間のこと」
...大理石さえが愛嬌を見せて凹む程であった...
松永延造 「職工と微笑」
...到底吹出さないでは讀めない程愛嬌に富んでゐる...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...愛嬌(あいきょう)があって常よりもまた美しく思われた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...すると三人はすさまじい嬌声(きょうせい)をあげ...
山本周五郎 「青べか物語」
...愛嬌家業の天才肌...
山本笑月 「明治世相百話」
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