...婦(をんな)もともに嬉々(いそ/\)して...
泉鏡太郎 「艶書」
...五十四家へ歸つて見ると秀子は赤い鼻緒の下駄をくゝりつけてお霜婆さんに手を引かれ乍ら嬉々として表を歩いてゐた...
高濱虚子 「續俳諧師」
...それこそ嬉々として遊びたわむれていました...
太宰治 「美男子と煙草」
...三人は何か新しく珍らしい遊戯の方法でも発見したように嬉々として光子の命令に服従し...
谷崎潤一郎 「少年」
...それですぐにかの女は嬉々(いそ/\)として出て来るに相違ない...
田山録弥 「赤い鳥居」
...嬉々(きき)として馬車に乗ると...
田山花袋 「田舎教師」
...俺のドングリを小供が嬉々と拾うたり...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...嬉々(きき)たると同時に沈鬱(ちんうつ)で...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...嬉々(きき)たると同時に叙情的になった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...妻に抱かれた子は生えはじめた白い齒を出して佐治君へ向つて兩手を振りながら母の手の上で立つたり屈んだりして嬉々として騷ぐ...
長塚節 「教師」
...件((くだん))の男は嬉々として...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...嬉々として畑に出...
中村地平 「霧の蕃社」
...それこそ季節のタケノコ以上に伸びてゆく新鮮な生命群の中に半日を嬉々と暮してゐると...
吉川英治 「折々の記」
...わが家へでも帰ったように嬉々(きき)とするか...
吉川英治 「剣の四君子」
...妃(ひ)や若君たちと終日嬉々(きき)とお遊びになられたがよいでしょう」孔明はすぐ退がった...
吉川英治 「三国志」
...小姓どもをしたがえて、吹雪する渡殿(わたどの)の廊を大股にゆく後ろでは――もう三人の姫たちの声が、嬉々(きき)と、局(つぼね)の縁へ出て、雪へ戯れかけるように、越の謡(うた)ならぬ、尾張の歌をうたっていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...嬉々(きき)として這(は)いまわっている嬰児(えいじ)があるので...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...嬉々と逃げまわっていた子供の眼と一つものとは思えないほど静かな瞼(まぶた)である...
吉川英治 「宮本武蔵」
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