...クラバックのいかにも不機嫌(ふきげん)だったことを婉曲(えんきょく)にトックに話しました...
芥川龍之介 「河童」
...横(よこ)に靡(なび)いて婉轉(ゑんてん)として流(ながれ)を操(あやつ)り...
泉鏡太郎 「飯坂ゆき」
...その表情のハイフエツツの優婉に似通ひしもの...
大手拓次 「「香水の表情」に就いて」
...それがいかにも性慾的にかけ離れてしまった女夫(めおと)の秘事を婉曲(えんきょく)ながら適切に現わしているのに気づいて...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...その幽婉(ゆうえん)な姿に何か圧倒的なものを仄(ほの)かに感じていたのではあったが...
徳田秋声 「仮装人物」
...赤い籠を婉曲な言いかたでごまかす...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...不自然なる姿勢は幽婉の境(さかい)を越えてしばしば神秘となり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...婉曲(えんきょく)に...
中里介山 「大菩薩峠」
...そう学問的に婉曲に持ち出す間は...
中里介山 「大菩薩峠」
...あなたのは何処(どこ)も婉曲(えんきょく)な曲線の配合で成り立っているような気がします...
「木下杢太郎著『唐草表紙』序」
...谷村はごく婉曲(えんきょく)に妾に言いよったことがありました...
平林初之輔 「華やかな罪過」
...」という哀婉(あいえん)な一章などを拾い読みしたりしつつ...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...残んのいろ香艶に婉なる三十女お藤が匂(かぐ)はしき体臭よ...
正岡容 「山の手歳事記」
...当時はいまだ若く妖婉で...
正岡容 「わが寄席青春録」
...これ婉麗にして美術的なる趣向ならん...
正岡子規 「俳諧大要」
...翻つて私達はなまじ古典を崇拝し、秩序ある伝統の教養を受け、その画のやうな象形文字の輪廓、若くばその音律の齎らす古蒼、荘厳、或は簡素、幽婉、微趣のかずかずにあまりに深く薫染し過ぎて来た...
室生犀星 「愛の詩集」
...いずれにしても余りはっきり言っては差しさわりのある事柄を婉曲に代弁させるため...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...婉曲(えんきょく)に打診してみた程度であったが...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
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