...彼は始めのうちは軽い好奇心にそそられてそれを眺めていた...
有島武郎 「卑怯者」
...始めのうちはおもに伝道をしておりました...
内村鑑三 「後世への最大遺物」
...その奇妙な形にもそれぞれ或る恐ろしい意味があったことは後に至って分ったが、始めのうちは、何のため、こんな奇妙な形にしてあるのか、唯(ただ)に物珍らしさに目をみはるばかりだった...
海野十三 「地球盗難」
...始めのうちはいくらか遠慮して...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...それが私生児であるがために始めのうちは...
寺田寅彦 「映画芸術」
...始めのうちはおとなしくして看護婦の顔ばかり見て黙っていたが...
寺田寅彦 「病室の花」
...始めのうちはただ読みっ放しにしていたが...
寺田寅彦 「マルコポロから」
...始めのうちは、のんきでした...
豊島与志雄 「金の目銀の目」
...始めのうちは珍しいので...
夏目漱石 「こころ」
...始めのうちは体裁の好い逃口上で断わっていたが...
夏目漱石 「それから」
...その晩、主人の部屋に泊ったのは、相模女のお村(むら)、始めのうちは、大きい眼を開いて、看護(みと)るつもりでしたが、次第に猛烈に睡気(ねむけ)に襲われると、我にもあらず、健康な鼾(いびき)をかいて寝込んでしまいました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...始めのうちに私は余りなことを云つて了つたのです...
牧野信一 「青白き公園」
...文科でも始めのうちは作文の時間があつた...
牧野信一 「「悪」の同意語」
...始めのうちは、条理が立って居たのが次第に怪しくなって、仕舞いには、何を云おうとするのか、文句が断れぎれで、訳のわからないことを口走るようになった...
宮本百合子 「或日」
...始めのうちは少し辛いけれども...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...始めのうちはただ名を聴(き)いたばかりの珍物(ちんぶつ)で...
柳田国男 「母の手毬歌」
...それで始めのうちは小田原町のほうに見当をつけ...
山本周五郎 「風流太平記」
...これまでクリスタルのように清澄だった空気にどんな変調が起こったのか始めのうち正確にはわからなかったが...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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