...妻君は未(ま)だ動かないで居る...
石川啄木 「雲は天才である」
...妻君という女を味わってしまった...
海野十三 「蠅」
...彼は死んだ自分の子供に縋りついて泣いた妻君を思つた...
中原中也 「医者と赤ン坊」
...鉄道従業員の妻君みたいなのが...
中原中也 「三等車の中(スケッチ)」
...妻君(さいくん)のために」先生が最後に付け加えた「妻君のために」という言葉は妙にその時の私の心を暖かにした...
夏目漱石 「こころ」
...君なども妻君難の方だろう」「ええ? ちょっと待った...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...」井戸端で黒島さんの妻君が...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...「お宅に少しお米ありませんか?」人のいゝ壺井さんの妻君もへこたれて...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...もう四五年来妻君はドレスさへ身につけた験しもないから稀には踵の高い靴でも穿きたいといふのであつた...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...その妻君の容貌の攻撃まですると...
正宗白鳥 「空想としての新婚旅行」
...そういう事を一家の妻君が気を付けて良人にも子供にもあるいは老年の親たちにも不衛生的なものを食べさせないようにしなければなりますまい...
村井弦斎 「食道楽」
...私も真葛が原の豆を沢山持って来ましたら今度煮て差上げましょう」妻君「どうぞ是非」大原「僕も頂戴に出ますよ...
村井弦斎 「食道楽」
...どうぞ私どもへもお遊びにいらしって下さい」と妻君の引留(ひきとめ)るを辞して遂に我家へ戻り行(ゆき)ぬ...
村井弦斎 「食道楽」
...僕の妻君なぞは珊瑚(さんご)の玉と明石玉(あかしだま)とを鑑別する事は大層お上手だが魚屋の持って来た鯛(たい)は房州鯛(ぼうしゅうだい)か三浦鯛か新しいか古いかという事はよく御存知ない...
村井弦斎 「食道楽」
...同じ大(おおき)さでも房州の鯛と三浦の鯛とは直段(ねだん)が半分以上も違うからね」と妻君にまでとんだとばっちり...
村井弦斎 「食道楽」
...お小皿の人参(にんじん)はどういう料理です」妻君「それは人参の酢煎(すに)で...
村井弦斎 「食道楽」
...蓮根が大層白くって綺麗(きれい)ですね」妻君「それは蓮根の白煮といってお米を磨(と)いだ白水(しろみず)で湯煮るのです...
村井弦斎 「食道楽」
...外にあらはれない妻君の内助といふものも...
吉川英治 「折々の記」
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