...しかしそう云う微妙音(びみょうおん)はアメリカ文明の渡来と共に...
芥川龍之介 「文章」
...我心はアヌンチヤタが妙音世界に遊びて...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...死の憂愁に歡樂に靈妙音(れいめうおん)を生ませなば...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...それと云うのが眼が潰れると眼あきの時に見えなかったいろいろのものが見えてくるお師匠様のお顔なぞもその美しさが沁々(しみじみ)と見えてきたのは目しいになってからであるその外(ほか)手足の柔かさ肌(はだ)のつやつやしさお声の綺麗(きれい)さもほんとうによく分るようになり眼あきの時分にこんなにまでと感じなかったのがどうしてだろうかと不思議に思われた取り分け自分はお師匠様の三味線の妙音を...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...オルガンの妙音から出た花と天使(エンジェル)の幻影とを楽聖はじっと見ている...
田山花袋 「田舎教師」
...実験の弓で自然の弦線の自然の妙音を引き出せばよい」とも言われるであろう...
寺田寅彦 「「手首」の問題」
...為政の手首が堅すぎては国運と民心の弦線は決して妙音を発するわけには行かないのではないか...
寺田寅彦 「「手首」の問題」
...遠くより妙音振ひ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...そのいつもの小さな妙音を耳にしたり...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...この妙音天というお方も盲目であったそうでございます...
中里介山 「大菩薩峠」
...耳に虚空の妙音の天上にのぼり行くを聞けども...
中里介山 「大菩薩峠」
...この一つの鈴のみが、天上より落ち来る唯一の物象であり、物心であり、妙音であり、甘露であります...
中里介山 「大菩薩峠」
...行く雲を止めるの妙音を発する者さえある...
中里介山 「大菩薩峠」
...我を忘れて恍惚とその妙音に聞き惚れていたが...
久生十蘭 「魔都」
...ことにはかの折々『ふあーッ』と絶叫せる奇声妙音...
正岡容 「随筆 寄席囃子」
...間もなくその妙音に魅せられてしまった...
夢野久作 「黒白ストーリー」
...その妙音に酔わされて...
吉川英治 「江戸三国志」
...妙音の出るも出ないも実は吹き人(て)になくて...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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