...密貿易には好適の港だったのだろう...
梅崎春生 「幻化」
...これぞ禍いを変じて福となした好適例で...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...ある状態における婦人の享楽を――そういうことを望む婦人の享楽を最高の極致に誘うのに最も好適な姿態にこの犬が作り上げられているということに外なりません...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...それには洗練された都会育ちの下町娘よりも熊襲の血脈をひいている九州の野性的な女の方が遙かに好適であった...
辻潤 「ふもれすく」
...明和九年の行人坂の火事には南西風に乗じて江戸を縦に焼き抜くために最好適地と考えられる目黒の一地点に乞食坊主(こじきぼうず)の真秀(しんしゅう)が放火したのである...
寺田寅彦 「函館の大火について」
...しかし一人の科学者の仕事が如何にその人の人格と環境とを鮮明に反映するかを示す好適例の一つを吾々はこのレーリー卿に見るのである...
寺田寅彦 「レーリー卿(Lord Rayleigh)」
...最好適と考えらるゝ珪藻土が...
長岡半太郎 「ノーベル小傳とノーベル賞」
...人界を離れたマウナ・ロアの山頂が好適だというのは...
中谷宇吉郎 「黒い月の世界」
...スキーなどに好適なのはこの種の雪であって...
中谷宇吉郎 「雪」
...カフカの文学は宗教的な寓意性を見出すのに好適なものがあり...
原田義人 「「世界文学大系58 カフカ」解説」
...探偵小説の発達に好適な推理的国民ではないためであり...
平林初之輔 「昭和四年の文壇の概観」
...薄明るい縁の下が好適な舞台になつた...
牧野信一 「創作生活にて」
...また永久に他からの迫害(水害や煙などの)の無い好適処へその行楽の場処を新設すればよい...
牧野富太郎 「植物記」
...エーケム家がその好適例を示している...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...世界に見られる一つの好適例を挙げよう...
柳宗悦 「小鹿田窯への懸念」
...モナ・リザの肖像を見て気が変になった数名の画家なぞはその好適例である...
夢野久作 「木魂」
...日本の国情の視察や伝道の好適地の探検を目ざした旅にのぼった...
和辻哲郎 「鎖国」
...実地を踏査してそういう新興の町こそ伝道の好適地であることを見出したらしい...
和辻哲郎 「鎖国」
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