...羊の皮を着て群羊の甘心を買ふの奸物ではない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...大奸も遜り聖者も遜る...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...いや被害民に対する讒奸は自分に対するよりもさらに甚だしい...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...それはとにかくこの善良愛すべき社長殿は奸智(かんち)にたけた弁護士のペテンにかけられて登場し...
寺田寅彦 「初冬の日記から」
...鉄血鋤奸団などというものからの脅迫状が舞い込んでいる...
豊島与志雄 「上海の渋面」
...「貴様等は奸物だから...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...それだけに奸佞邪智(かんねいじやち)で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...どんな奸策をめぐらそうと...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...奸計にやすやすと陥って...
火野葦平 「花と龍」
...君はわしに対して奸計をめぐらした...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...薩賊会奸には薩賊会奸としての距離がある...
三好十郎 「斬られの仙太」
...奸賊、斬らんか、仙太っ!仙太 オウッ! (と叫んで本当に斬る気はあまりなく、ザッと甚伍左目がけて片手なぎに斬りつけた刀が甚伍左の腰をないだついでに柱にガッと音を立てたのと、兵藤がその隙に座敷の燭台を刀でパッパッとなぎ倒して四辺を真暗にしたのと殆ど同時...
三好十郎 「斬られの仙太」
...矢田部の二奸賊のために...
山本周五郎 「新潮記」
...他領の平和を紊(みだ)すとは天人共にゆるしがたき奸賊輩(かんぞくばら)...
吉川英治 「剣難女難」
...自己の信望を試みてみた奸策にまぎれなしと...
吉川英治 「三国志」
...漢皇剣をひっさげて寰宇(かんう)を清め一たび強秦(きょうしん)を定む四百載(さい)桓霊(かんれい)いまだ久しからず火徳衰(おとろ)う乱臣賊子鼎(ていだい)を調え群盗四方にあつまる蟻の如し万里の奸雄みな鷹揚(おうよう)吾ら大嘯(たいしょう)...
吉川英治 「三国志」
...孔明は狡猾の徒、玄徳は奸雄...
吉川英治 「三国志」
...行府の奸使傾覆(けいふく)ののちは立派なことなるが...
吉田松陰 「吉田松陰より某へ」
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