...朝鮮人の屑屋に親の代から押入の奥に突っ込まれていたような種々の廃品を引っ張り出して一銭を争いながら売り払ったり...
犬田卯 「錦紗」
...第九八項 おばけ谷の怪象飛騨(ひだ)の国より越中へ行く途中の峠道から二里ほど奥に...
井上円了 「おばけの正体」
...彼は地下道の奥にある首領「黒トカゲ」の私室の前に近づくと...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...土佐長岡郡の奥に本山(もとやま)と云う処がある...
田中貢太郎 「山の怪」
...家の前、農夫の目の先には小さな庭が広がり、奥には柵と門...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...羽島さんの家政の奥に窺い寄らんとする眼があった...
豊島与志雄 「生あらば」
...彼女の眼玉の奥には...
豊島与志雄 「女客一週間」
...そしてその景色の奥に...
中谷宇吉郎 「天地創造の話」
...采女が登城して、首尾よく御目見(おめみえ)を済ませた晩、大場家の奥には、采女と相沢半之丞と平次が首を鳩(あつ)めておりました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...当時の九重の奥にも...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...フルール河岸に沿った袋小路の奥にある...
久生十蘭 「悪の花束」
...あの小さな林の奥にある戒壇院(かいだんいん)の中にもはじめてはいることができた...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...船の奥にいるやぎひげなどが...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...水戸の海が霞の奥にどんよりと光っていた...
宮嶋資夫 「恨なき殺人」
...昔陸奥に磐城判官正氏と云ふ人があつた...
森鴎外 「歴史其儘と歴史離れ」
...かんば沢の奥に水晶砿脈がなければならぬということが仔細(しさい)に書きしるしてあるという...
山本周五郎 「藪落し」
...「本当は駿河(するが)の奥に...
山本周五郎 「山彦乙女」
...大樹の幹の並んだ奥に蔦の絡んだ会堂があって...
横光利一 「静安寺の碑文」
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