...その東の方の隅に凹字形をした石鎚山が奥深く控へて...
安倍能成 「初旅の残像」
...あの麗(うるわ)しい奥様のことなんだ...
海野十三 「恐しき通夜」
...作者はその禁制の『自然の深奥』を開かうと心がけてゐる...
田山録弥 「小説新論」
...それを奥へ取り次ぐことがあった...
徳田秋声 「足迹」
...ここは雪に埋れんとする白骨の奥とも違い...
中里介山 「大菩薩峠」
...こういう奥地へ行くと...
中谷宇吉郎 「大雪山二題」
...十九歳の若い奥さんは...
中谷宇吉郎 「『団栗』のことなど」
...僕が奥(おく)へ知らせに行く...
夏目漱石 「それから」
...奥で笛の音がしたら...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...腹巻の奥深く秘めた百両の小判が現われ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...召使いを一瞥したときの憎悪は心の奥底を探っているようだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...間口四十間の奥行百間...
本庄陸男 「石狩川」
...元気な青年が奥地で自分自身の植栽地を開始するには...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...大ドコの奥向きからわざわざ遠方へ小間使が出張...
山本笑月 「明治世相百話」
...狭い横路地のズッと奥の行止りの処に赤い看板が見える...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...「看護婦は奥さんの御病気の時に行くのを嫌がります...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...奥の牀へ横に長く納った棺側に大きな花環も並ぶと...
横光利一 「旅愁」
...人斬(ひとき)り健吉(けんきち)一しがらき茶屋の奥に...
吉川英治 「松のや露八」
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