...その声が若やいでいるのが何だか奇妙に気になった...
梅崎春生 「風宴」
...奇妙に飯粒が附着しないことを覘(ねら)った特許願である...
海野十三 「科学時潮」
...あたりは奇妙に暗かった...
C. スミス C. Smith The Creative CAT 訳 「西洋科学は素晴らしい」
...と奇妙に楽観していたのです...
太宰治 「新樹の言葉」
...私がこの生みの母親から奇妙に意地悪くされた思い出は数限りなくございますのでして...
太宰治 「男女同権」
...時勢おくれの奇妙に長い八字髭(はちじひげ)を生やしていて...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...殺人者はその点において狂人の一種じゃったな」「それは凡て大変奇妙に思われるな」ターラントがつぶやいた...
チェスタートン 直木三十五訳 「金の十字架の呪い」
...奇妙に物靜かなものであつた...
萩原朔太郎 「宿命」
...嘉吉も、これはひどい女を背負ひこんでしまつたものだと考へる時もあつたが、奇妙に、台所仕事が手綺麗で、何でもないやうな容子をしてゐて、案外膳の上には嘉吉の好きなお菜が一二品並び、商売のあつたやうな日なぞは、猫板の上に銚子が乗つてゐることもあつた...
林芙美子 「朝夕」
...奇妙に正三の心を慰めてくれるようであった...
原民喜 「壊滅の序曲」
...奇妙に友達と云ふものを持ち損ねた...
原民喜 「背後」
...上の階の紳士の身に降りかかった事件がかくも奇妙に階下の私の耳に届く...
A. ブラックウッド A. Blackwood The Creative CAT 訳 「盗聴者」
...ほんの瞬間ではあるが奇妙に放心したやうな虚ろな表情が浮んで...
北條民雄 「青年」
...斜めに奇妙に月がかかっていましたっけ...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...奇妙に表に出るとバッタリお逢いする...
山崎富栄 「雨の玉川心中」
...蝙也はまた奇妙に婦人のあいだに人気があった...
山本周五郎 「松林蝙也」
...奇妙にも一層複雑だったはずの形態から退化してきたという示唆を与えたのだ...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...あまりうまくできているのでその面が奇妙に気に掛かり...
和辻哲郎 「夏目先生の追憶」
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