...永久に我々の芸術から失われた...
芥川龍之介 「開化の良人」
...焼けた材木や煉瓦をステッキで堀返しては失われた稀覯書の行衛を尋ねていた...
内田魯庵 「灰燼十万巻」
...唯物論的文化イデーの指導性が失われたかに見ることは...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...失われた幻、悪用され濫用された、多くの力や青春や名誉や信念や犠牲の熱望――無意義な職業...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...すべてが失われたのではなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...御髻(もとどり)を失われたのだよ」「えッ」「昨日...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...後には共にイの音となって区別が失われた)...
橋本進吉 「国語音韻の変遷」
...彼女の裡(うち)にいつか涌(わ)いて来た結婚前の既に失われた自分自身に対する一種の郷愁のようなものは反対にいよいよ募るばかりだった...
堀辰雄 「菜穂子」
...失われた獄(ひとや)の春………返らぬ命を告げられた毒殺と拷問の死刑台での...
槇村浩 「青春」
...かの失われた幸福への深い憧憬とが...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「小フリイデマン氏」
...脚部に、跳躍の気勢が現れたが、直ぐに失われた...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...とプルタークの失われた書の断片の中ですでにひとりのギリシアの哲学者がいっている...
三木清 「マルクス主義と唯物論」
...忘れがたき生涯の伴侶」は失われた...
宮本百合子 「カール・マルクスとその夫人」
...読者と作家との正当な関係は失われたこと...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...失われた快楽をもってそれを満たせ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...子どもの正月の楽しみはまた一つ失われた...
柳田国男 「こども風土記」
...この失われたる事実を詳(つまびら)かにすべきは当然である...
柳田国男 「木綿以前の事」
...前日までの頑強性は失われた後のことなので...
吉川英治 「新書太閤記」
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