...夭死と云う事が、何だか一種の美しい事のような心持がしたし、またその時考えていた死と云うものは、有が無になるような大事件ではなく、ただ花が散ってその代りに若葉の出るようなほんのちょっとした変り目で、人が死んでも心はそこらの野の花になって咲いているような事を考えていた...
寺田寅彦 「枯菊の影」
...絵に描いた美男美女の御夫婦仲……それに天樹院様のお化粧料が十万石……」「本多はそれがために三十一で夭死(わかじに)をしてしまった」「え?」婆さんがギョッとしたようです...
中里介山 「大菩薩峠」
...ただ私の限りなく氏を愛敬してその夭折を傷む所以は...
萩原朔太郎 「月に吠える」
...それらの夭折者たちなしには生存し得ないのではないか...
堀辰雄 「伊勢物語など」
...夭折者のまはりをとりかこむ人言(ひとごと)が...
ライナア・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 堀辰雄訳 「モオリス・ド・ゲラン」
...「乙亥元鼎夭...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...今又五女万知が夭した...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...季(き)は夭折した...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...信は慶応紀元二月十八日に夭した...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...」花影は文政六年三月二十五日に夭した蘭軒庶出の女(ぢよ)順(じゆん)である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...これも夭折(ようせつ)した...
森鴎外 「渋江抽斎」
...此梅之助は夭折(えうせつ)した...
森鴎外 「椙原品」
...千菊の夭折(ようせつ)したあとは小太郎の二男三郎が立てた...
森鴎外 「安井夫人」
...ラ・ボエシの不遇夭折を回想している...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...【四八】蚤夭...
箭内亙訳註 「國譯史記列傳」
...孔明の場合にあっては実に夭折(わかじに)であったようなここちがする...
吉川英治 「三国志」
...在位わずか五年で夭折(ようせつ)され...
吉川英治 「私本太平記」
...大学を出てまもなく夭折(ようせつ)してしまった...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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