...そして天恵の泉も...
テオフィル・ゴーチエ Theophile Gautier 芥川龍之介訳 「クラリモンド」
...松江はその窓と壁と露台(バルコン)とをより美しくながめしむべき大いなる天恵――ヴェネティアをしてヴェネティアたらしむる水を有している...
芥川龍之介 「松江印象記」
...天恵の点で比較すると...
井上準之助 「最近欧米に於ける財政経済事情」
...独逸は他国に比して余り天恵に富んで居る国ではありませぬ...
井上準之助 「最近欧米に於ける財政経済事情」
...また天恵もないではない...
大下藤次郎 「白峰の麓」
...極めて乏しい天恵の下に...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...その遺物遺跡を見るに、世界のあらゆる石器時代の土器に比して優位をしめてゐる程であるとも言はれ、今の北海道アイヌの祖先は、古くから北海道に住んで、本州の文化に触れること少く、土地隔絶、天恵少く、随つて石器時代にも、奥羽地方の同族に見るが如き発達を遂げるに到らず、殊に近世は、松前藩以来、内地人の圧迫を被ること多く、甚しく去勢されて、堕落の極に達してゐるのに反し、奥羽のアイヌは、溌剌と独自の文化を誇り、或いは内地諸国に移住し、また内地人も奥羽へ盛んに入り込んで来て、次第に他の地方と区別の無い大和民族になつてしまつた...
太宰治 「津軽」
...「もしも同じだったらあなたは天恵を授かって...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...そうしてたださえ豊富な天恵をいっそう有利に享有すると同時にわが国に特異な天変地異の災禍を軽減し回避するように努力すれば...
寺田寅彦 「日本人の自然観」
...彼女にとってはそれが偶然の天恵だった...
豊島与志雄 「理想の女」
...もう一つ得られた天恵は...
中谷宇吉郎 「アメリカの沙漠」
...天恵の少い北国の寒村では...
中谷宇吉郎 「米粒の中の仏様」
...それはもう天恵にみちみちた国のように思っている...
中谷宇吉郎 「捨てる文化」
...その中に印度は宗教霊的の天恵に富み...
新渡戸稲造 「東西相触れて」
...いやもう羨ましい天恵(てんけい)を享受している次第で! 大概の上流の紳士は...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...彼がいかに天恵(てんけい)の機会とひそかに慶していたかが察せられる...
吉川英治 「新書太閤記」
...うしろの駒ヶ岳からこの野婦之池(のぶのいけ)へ沛然と天恵が降るということが信じられている...
吉川英治 「宮本武蔵」
...おおむねそういう天恵な機会であった...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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