...――少くとも僕に「あきらめ」の天恵の下るとすれば...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...松江はその窓と壁と露台(バルコン)とをより美しくながめしむべき大いなる天恵――ヴェネティアをしてヴェネティアたらしむる水を有している...
芥川龍之介 「松江印象記」
...第二には非常に天恵の薄い国であると云ふ事を感ずるのであります...
井上準之助 「最近欧米に於ける財政経済事情」
...斯くの如き天恵に乏しい国に生れた吾々は...
井上準之助 「最近欧米に於ける財政経済事情」
...特種(とくしゅ)の天恵を放棄せしものと見做さるるに至れり...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...まずまず日本国などこそ尤(もっと)も天恵に浴しておるといってよかろうかと思います...
高浜虚子 「俳句への道」
...私にとつては一つの天恵だ...
種田山頭火 「其中日記」
...「もしも同じだったらあなたは天恵を授かって...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...天恵のごとくその殺戮中の至る所に身を現わす彼がいたために...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...ごく少数の探検家たちだけが享受し得る天恵である...
中谷宇吉郎 「アラスカの氷河」
...天恵の少い北国の寒村では...
中谷宇吉郎 「米粒の中の仏様」
...この畑灌漑によって初めてその天恵を十分に利用しているのである...
中谷宇吉郎 「コロラド通信」
...それらの天恵の中でも...
中谷宇吉郎 「雑魚図譜」
...それはもう天恵にみちみちた国のように思っている...
中谷宇吉郎 「捨てる文化」
...いやもう羨ましい天恵(てんけい)を享受している次第で! 大概の上流の紳士は...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...「――天恵です、それに一案があるのです...
吉川英治 「三国志」
...書く前に地理を踏んだ天恵(てんけい)の賜物(たまもの)だと思った...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...うしろの駒ヶ岳からこの野婦之池(のぶのいけ)へ沛然と天恵が降るということが信じられている...
吉川英治 「宮本武蔵」
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