...道々も道中の気遣いを故郷の恋しさと未来の大望とか悲しみ悦び憂いをかわるがわる胸中に往来したれば...
饗庭篁村 「良夜」
...彼れは正しく彼れの大望に勵まされてゐるやうに見えた...
有島武郎 「幻想」
...華尾先生も此(この)お仲間で身分のある家から女房を娶(もら)つて其縁に頼つて敢果(はか)ない出世をしやうといふのが生涯の大望だ...
内田魯庵 「犬物語」
...ジャン・ミシェルは自分の大望を息子の上に投げかけていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...確信を求むる一徹な苦しい大望を利用していた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...信仰深きものゝ中の第一位に席を占めんと望む偉大な精神の人の大望である...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...それが僕の願い、人生の大望だ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...耳にしているようにござります」「一方ならぬ大望と申して...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...この大望は、三斎父子を背景としている彼にも、なかなかむずかしいものに思われた...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...酒を呑んでも大望さえ立派に成し遂げれば悪いことはあるまい...
吉川英治 「剣難女難」
...醒めぬものなら、兄が情けで一刀両断」「ま、待って……お気を鎮めて下さいませ」「えい、お離しなさい、千浪殿そこ離して」「ご不自由なお体して、何でそれがなりましょう、しばらく、もうしばらく新九郎様のご様子を見て上げて下さいまし」「ああ! 拙者は、ただそなたが不憫(ふびん)、そなたが気の毒――それだけだ、それだけじゃ、唯それだけにこの腸(はらわた)を掻きむしられる……」「…………」「申すに事をかいて、大望は捨てたの、浮世は悟りすましたのと、兄を兄とも思わぬ不敵な奴、ああ腹が立つ……やわか、大月玄蕃を討つに、新九郎のごとき腰抜けの手を借ろうぞ、ええ、この足が、この片足さえ満足であったら、千浪殿にもこうまでうき目を見せまいものを」「もう、もう何も仰っしゃって下さりますな」「おお……そなたはどこまで因果者であろう、弟のような者に、縁を結んだばかりに、四年越しのこの艱難(かんなん)、その実も結ばず花も咲かず、鼠木綿の襟垢(えりあか)に、女子(おなご)の妙齢(としごろ)をこの流転……、千浪殿、千浪どの、弟に代って重蔵が、こ、この通りお詫びいたしますぞ」「滅相もない、何もかも運命でござります、そのうちには新九郎様とても、きっとお眼が醒めましょうに」「――と、思いたいは骨肉の情でもあるが、あの態では、再び真面目な武士に立ちかえれも致すまい……」と言いかけて、重蔵は俄かに足の関節を押さえながら、歯を食いしばって、「あ痛(つ)、あつつつつ……」「お! 余りご無理を遊ばしたので、またお足が痛んで参りましたか、ちょっとお待ちなされませ、今すぐ薬を塗りかえて差しあげまする」千浪が彼の繃帯を直している間に、さっき二人に提灯を貸して、その間しばらく、どこかへ行っていた茶店の亭主が戻ってきた...
吉川英治 「剣難女難」
...大望の前途は、容易でない...
吉川英治 「私本太平記」
...その小心が抱いた過大な大望のせいだと気づいた...
吉川英治 「私本太平記」
...彼の大望の素志が固まったのは...
吉川英治 「私本太平記」
...事々に先ばしッて大望の道を邪(さまた)げ...
吉川英治 「私本太平記」
...伊那丸(いなまる)さまの大望は...
吉川英治 「神州天馬侠」
...大望のため祈願いたしておりますれば...
吉川英治 「宮本武蔵」
...大望のためさすらい居り候えば...
吉川英治 「宮本武蔵」
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