「夥し」の意味
非常に多い
小説での「夥し」の使い方
...頼まれる用事も夥しいのである...
アーヴィング 高垣松雄訳 「驛傳馬車」
...家々の軒下には夥しく石灰が撒きかけてある...
石川啄木 「赤痢」
...一九)春春が來た夜は尚夥しい霜で大地がコチ/\と凍るのに晝間はもう全く春だ往來には空氣も人も流れ出した不思議な一大氣體が日に日に此の世の岸に漂着して來る...
千家元麿 「自分は見た」
...夥しい露が降りてゐる...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...野洲(やす)川河口の長沙以南の湖畔の景致は産業文明のために夥しく損傷されて...
近松秋江 「湖光島影」
...それに劣らず夥しかった...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...今は夥しく茂れる覇王樹(しやぼてん)に囲繞されし十戸足らずの寒村なり...
徳冨蘆花 「馬上三日の記」
...芳町(よしちょう)組合の芸者家の間に打交りて私娼の置家(おきや)また夥しくありたり...
永井荷風 「桑中喜語」
...そこに迸(ほとばし)っている夥しい血汐は...
中里介山 「大菩薩峠」
...空気の緊張を欠くこと夥しい...
中里介山 「大菩薩峠」
...夥しい海鳥の群が此の低い珊瑚礁島を蔽うてゐる...
中島敦 「環礁」
...夥しい知識の量を必要とするが...
野村胡堂 「銭形平次打明け話」
...毎朝夥しい花を届けさせ...
久生十蘭 「金狼」
...この雪の両側にはキンバイソウが黄金色の花を開いて夥しく生じておった...
牧野富太郎 「利尻山とその植物」
...著者が獄中にあって頭上で夥しく砲丸破裂の憂目(うきめ)を見た実験談を述べて...
南方熊楠 「十二支考」
...町内に鹿夥しく人馴れて遊ぶ...
南方熊楠 「十二支考」
...今夜のそれは夥しいむなしいものの群で...
室生犀星 「渚」
...東京は特に夥しい人間を吸収した...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
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