...夥しい麦ほこりに暮れかかった空を...
芥川龍之介 「雑信一束」
...砂の上に夥しい魚の群を残して行つた...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...更に広い宇宙から来る夥しい未知の敵に対しても...
海野十三 「『火星兵団』の作者の言葉」
...遠征は夥しい成功を齎した...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...此頃では夥しく脇腹が痛んで...
田山花袋 「道綱の母」
...夥しい旧解釈を乗り越えて神へじかに復帰することから来る新らしさを...
豊島与志雄 「文学以前」
...例の time 係りの御手伝ひに行く 参観人夥し」とある由である...
中谷宇吉郎 「「光線の圧力」の話」
...国禁を犯して夥しい抜け荷をさばいていることがわかりました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...一歩退いて見ると、路地の方には、穴から一尺ほど離れた下水へかけて、夥しい血潮が、昨夜の殺しの凄惨さを物語って居ります...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...若しかすると自分も先程(さつき)は彼と似たやうな芝居を演じてゐたのかも知れない――斯んなに群衆の出入が夥しく...
牧野信一 「日本橋」
...氷結したやうな夥しい星屑が象眼張りのやうに光つた...
牧野信一 「白明」
...多くの縁者の吾を軽蔑すること夥しき由...
牧野信一 「病状」
...夥しい悪臭を放つ鳥の糞なのだ...
牧野信一 「ベツコウ蜂」
...近時化石学上の発見甚だ多きに伴(つ)れて過去世に地上に住んだ大爬虫遺骸の発見夥しく竜談の根本と見るべきものすこぶる多い...
南方熊楠 「十二支考」
...何故ならば完成を愛す知識人は夥しいが...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...潜水艦の夥しい建造...
夢野久作 「暗黒公使」
...大きな花弁(はなびら)の形に結(ゆ)い上げられた夥しい髪毛(かみのけ)が...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...……ブ――――ン……夥しい髪毛(かみのけ)を振り乱しつつ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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