...夜眼さめて指針(はり)の光れる時計をば枕辺に見る二時にしありき結句「二時にしありけり」と云わないで『ありき』と留(とど)めた処に深い感じがある...
伊藤左千夫 「歌の潤い」
...夜眼ながら容易ならぬ彼等の血相にも...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...夜眼にもハッキリ残されていた...
大阪圭吉 「寒の夜晴れ」
...夜眼(よめ)にも仄(ほの)白い雪の街路を転がり廻っているこの紅蓮の焔の周囲を遠巻きにして...
橘外男 「生不動」
...そして次第に、夜眼を覚しても、相手の顔を撫でなくなった...
豊島与志雄 「窓にさす影」
...夜眼(よめ)にも白くお梅の身(からだ)が共に冷たくなって折り重なっている...
中里介山 「大菩薩峠」
...夜眼にも紛れやうは無かつたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「内儀さん、少し訊きたいことがあるんだが――」「あら、そんなに改まって――私はまアどうしましょう、こんな風をして」などと、昨夜眼を廻して、諸人に醜体(しゅうたい)を見せたことなどはもう忘れております...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...生れつき夜眼が見え...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...夜眼、猫眼はとにかく、よほどの弓の上手でなければ、こういう水ぎわ立ったことは出来ぬはず...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...遠方からまた夜眼(よめ)に...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...夜眼にも白き大河...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...猴ほど夜眼の弱いものはなく...
南方熊楠 「十二支考」
...昨夜眼を洗いたいナと思ったのにホーサンがなくて...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...夜眼(よめ)にも匂うような若い女の熱い顔は...
室生犀星 「野に臥す者」
...夜眼にも苔が張つていることが分つた...
室生犀星 「洋灯はくらいか明るいか」
...夜眼を醒ますと時計の音がする...
横光利一 「書翰」
...夜眼(よめ)にも瀟洒(しょうしゃ)な文化住宅と...
蘭郁二郎 「腐った蜉蝣」
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