...夜あけ前の、氷点下何度という風は、雪にまみれた二人を更に白くした...
石川欣一 「山を思う」
...それから夜あけまでの苦(くる)しみは...
ハーバート・ジョージ・ウエルズ 海野十三訳 「透明人間」
...一と晩夜あけ近くまでかかって...
大杉栄 「続獄中記」
...夜あけがたに、ガスパールが寝床の上にすわつて、目を見すゑてゐるのを見ますと、私には、ガスパールが、今じぶん、もう目をさましてゐる水車場や、小さいときに、はいつてかきまはした、きれいな小川のことを考へてゐるのが感じられました...
アルフオンズ・ドーデー Alphonse Daudet 鈴木三重吉訳 「村の学校(実話)」
...・けさから旅の草鞋はく蕎麦の花が白く・夜あけ米とぐみぞそばのさいてゐるところ・秋雨の汽車のけむりがしいろいひゞき・てふてふひらりと萩をくぐつて青空へ・うらからきてくれて草の実だらけ(樹明に)・たまたま人がくると熟柿をもぐと・風の日を犬とゐて犬の表情十月六日曇...
種田山頭火 「其中日記」
...変電所の鉄骨ががつちり直角形(改作)・さういふ時代もあるにはあつた蝉とる児のぬきあしさしあし・暑さきはまり蝉澄みわたる一人・ゆふべはよみがへる葉に水をやる・山はゆふなぎの街は陽のさす方へ・炎天まつしぐらにパンクした(自動車)逸郎君に・百合を桔梗に活けかへて待つ朝風・ちつともねむれなかつた朝月のとがりやう・夜あけの風のひえ/″\として月草ひらく七月二十七日曇...
種田山頭火 「其中日記」
...夜あけ前の四時ごろ...
土田耕平 「峠」
...夜あけ前のあのきつい寒さは...
土田耕平 「峠」
......
野口雨情 「野口雨情民謡叢書 第一篇」
...石燈籠夜あけになるまで灯がとぼる小鳥の巣チン チクバン チク茅萱(ちがや)の根小鳥がはこんで巣を作るチン チクバン チク小鳥の巣小鳥の子鳥(ピヨツピヨ)がすんでゐるお供のすきな犬おるすゐ するならワンワン ほえな...
野口雨情 「未刊童謡」
...夜あけになると冷え冷えした空が明るくなってくるのに...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...夜あけごろ、半睡(はんすい)のぼんやりした夢の中で、レエヌさんにとった自分の態度を、後悔したり、肯定したり、組(く)んずほぐれつという工合にこねかえしていたが、あんな不当には負けていないほうが本当だという結論がついて、安心してぐっすりと眠ってしまった...
久生十蘭 「キャラコさん」
...独り寝はちちと啼くなる小鼠に家鳴りどよもし夜あけぬるかな偶君の留守に一人寝をする夜など...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...船はいつも夜あけの明星が影を沈める時刻に碇を巻くのがならひである...
牧野信一 「船の中の鼠」
...夜あけて物食いに出掛けると...
南方熊楠 「易の占いして金取り出だしたること」
...上の弟が夜あけに不図目をあけたら...
宮本百合子 「からたち」
...壮重な夜あけを凝っと見て居ると...
宮本百合子 「木蔭の椽」
...朝顔の花は夜あけとともに開く...
蘭郁二郎 「植物人間」
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