...望多き門出を試みるときには...
會津八一 「趣味の向上」
...近代的天才には精神的事業の諸方面に渉る者次第に多きを加へて來たとは云ふものゝ...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...その堵に安んずる者の多きはなんぞや...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...今日、英国人民の教育の進めるは、決して学校の教育に限るにあらず、かくのごとき陳列場に入りて受くるところの教育の力、最も多きにおる...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...我々が外国古文学又は特殊の書籍又は稀覯書等に就て知らんとするに方って普通の目録や書籍歴史では決して得られない知識を探り得られる是等の含蓄多き貴重なる書目の滅亡は真に悲むべきであった...
内田魯庵 「灰燼十万巻」
...われはこの趣味多き名山を辭し去りぬ...
大町桂月 「妙義山の五日」
...119P.102「自動詞多きことに注意せよ」とあるは「自動詞に sein で完了時稱を作るもの多きことに注意せよ」――の誤り...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...されど概して如何なる商店にも夕日を受けぬ方が利益多きゆえ...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...都にも爲殘(しのこ)したる用事多きに...
田山花袋 「秋の岐蘇路」
...要するに彼れの思想と自由黨との調和の度合如何に由れり換言せば自由黨が彼れの理想を容るゝこと多ければ多きだけ彼れの利多く...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...しかし世に徒事の多きは啻(ただ)にこの事のみではない...
永井荷風 「西瓜」
...劣等人種(れっとうじんしゅ)もしくは修養(しゅうよう)なき者は感情ことに小さな女々(めめ)しい感情に左右せらるること多きを思って...
新渡戸稲造 「自警録」
...ただ俗間此(かく)の如きものを発句と称(とな)へをる者多き故にその妄(もう)を弁ずるのみ...
正岡子規 「俳諧大要」
...趣味多き物と配合して用ゐ得る場合多し...
正岡子規 「人々に答ふ」
...けだし走者の多き時は遊技いよいよ複雑となるにかかわらず球は終始ただ一個あるのみなればなり...
正岡子規 「ベースボール」
...普通には無学文盲にていろはすら知らぬが多き乳母(の中にて特に歌よみの乳母)を持ち出したるは何故ぞ...
正岡子規 「墨汁一滴」
...まだまだ述べき事多きも...
南方熊楠 「蓮の花開く音を聽く事」
...半日書き通していた書状は二十余通の多きにのぼった...
吉川英治 「新書太閤記」
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