...夏草が茂る公園でピクニックを楽しむ...
...夏草の匂いがする、風に揺れる夏草を眺める...
...夏草が乾燥し、枯れ落ちた場所を見ては寂しくなる...
...川のほとりに広がる夏草原を散歩する...
...夏草に隠れて、かわいらしい虫たちを発見する...
...好摩(かうま)が原の夏草の中を...
石川啄木 「鳥影」
...二尺の夏草に隠れて見えぬ...
石川啄木 「二筋の血」
...錦鱗(きんりん)湖萍(うきぐさ)の温泉(ゆ)の湧く岸に倚(よ)り茂る自動車を下(おり)る夏草(なつぐさ)に油蝉(あぶらぜみ)なく山路(やまじ)かな旱(ひでり)大夕立来(く)るらし由布(ゆふ)の掻き曇り別府の地下は泉脈が縦横にあって...
高浜虚子 「別府温泉」
...縁台にかけし君見て端居(はしい)かな水打てば夏蝶そこに生れけり七月十四日 夏草会...
高浜虚子 「六百句」
...庫裡の縁先には夏草が高くしげつてゐて...
太宰治 「陰火」
...・朝戸あけるより親燕・こゝもそこもどくだみの花ざかり・水田たゝへようとするかきつばたのかげ・梅雨晴れの山がちゞまり青田がかさなり・つゝましくこゝにも咲いてげんのしようこ□・お寺まで一すぢのみち踏みしめた・うまい水の流れるところ花うつぎ・山薊いちりんの風がでた・水のほとり石をつみかさねては(賽の河原)霽れて暑い石仏ならんでおはす夏草おしわけてくるバスで昨日も今日もまたサケナシデー...
種田山頭火 「行乞記」
...――夏草ふかく自動車乗り捨てゝある夕陽八月十四日朝から墨をすつて大筆をふりまはす...
種田山頭火 「行乞記」
...・後悔の朝の水を泳ぎまはるちんぽこにも陽があたる夏草(或はまらか)□・いやなおもひでのこぼれやすいはなだ(改作)・朝月にこほろぎの声もととなうたとにかく...
種田山頭火 「行乞記」
...・夏草から人声のなつかしく通りすぎてしまう(マヽ)(松)・けさは何となく萱の穂のちるさへ・日ざかりちよろちよろとかげの散歩(松)・すずしさ竹の葉風の風鈴のよろしさ(雑)・風音の蚊をやく・風がでたどこかで踊る大(マヽ)鼓のひゞきくる樹明君に・あなたがきてくれるころの風鈴しきり鳴る七月廿三日曇――晴...
種田山頭火 「其中日記」
...三方にある廃(あ)れた庭には、夏草が繁って、家も勝手の方は古い板戸が破(こわ)れていたり、根太板(ねだいた)が凹(へこ)んでいたりした...
徳田秋声 「黴」
...夏草の上に置ける朝露よりも哀れ果敢なき一生を送った我子の身の上を思えば...
西田幾多郎 「我が子の死」
...題のない歌南洋の日にやけた裸か女のやうに夏草の茂つてゐる波止場の向うへ ふしぎな赤錆びた汽船がはひつてきたふはふはとした雲が白くたちのぼつて船員のすふ煙草のけむりがさびしがつてる...
萩原朔太郎 「青猫」
...午後三時ごろの日の光を蒸すやうに受けた夏草の茂みの中に立つて...
三木露風 「トラピスト天使園の童貞」
...先づ夏草の前に立つとすぐヘビの體温が感じられるといふ...
室生犀星 「末野女」
...男はなお夏草のなかに寝そべッたまま牛のように身を起さず...
吉川英治 「江戸三国志」
...灌木(かんぼく)の夏草の茂みにつつまれた細道へ隠れてしまった...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...夜のような夏草に...
吉川英治 「野槌の百」
...『そうなんで、また、綺麗な女の子ですよ』『そいつあ大変だ、何処です、それは――』『つい、この先の草叢なんで……』鷺太郎は、話ながら、あの夏草の蔭で、蛍火に浮出されている、凄い美しさを思い出した...
蘭郁二郎 「鱗粉」
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