...馬琴がさつきにも増して恐縮したのは勿論の事である...
芥川龍之介 「戯作三昧」
...廿四五年たちました今は七十戸程に増してゐますがその内で障子をたてたりして幾分でも住居(すまひ)らしくなつた家は...
有島武郎 「農場開放顛末」
...水は少しづゝ増して居るけれど...
伊藤左千夫 「水害雜録」
...モロー彗星の大きさとともに増していった...
海野十三 「火星兵団」
...沼の水量は増していた...
太宰治 「花火」
...水嵩(みずかさ)の増した渓流(けいりゅう)のせせらぎ松籟(しょうらい)の響(ひび)き東風(こち)の訪れ野山の霞(かすみ)梅の薫(かお)り花の雲さまざまな景色へ人を誘い...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...ジャン・ヴァルジャンの様子には平素に増したやさしみと親愛さとがあった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...賃金を増し労苦を減ぜよ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...この屋敷を買った時分には長雄が嫁でも貰ったら建増しが出来るようにと思って裏の空地まで一所に買って置いたのだが...
永井荷風 「春雨の夜」
...このごろ一室を建て増した食堂兼客室であり...
中里介山 「大菩薩峠」
...彼のそばを通り過ぎていく荷物運搬人たちがいよいよ数を増していくのに押されて...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「火夫」
...光を増してくるからです...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...ミドリの頂にある暗紅紫色の雌花が後に段々その大きさを増して緑色を呈し...
牧野富太郎 「植物記」
...ある予期しない言葉や配達された手紙で感情が刺戟されると、肉体は最も激しく急変し、血行は増し、心臓は鼓動し、舌はもつれ、また極端の喜怒は死を招くことは周知のことに属する...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...五月雨(さみだれ)に水嵩(みずかさ)の増した信濃(しなの)川はおどろおどろしいとしかみえない...
山本周五郎 「日本婦道記」
...彼らの疲労は一段と増していた...
横光利一 「日輪」
...彼女の惱みは増して來た...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...七十人と途々(みちみち)人数が増してゆくので...
吉川英治 「親鸞」
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