...精神奮興してる自分は癪に障つて堪らなくなつた...
伊藤左千夫 「水害雜録」
...それを思ひ出すともう矢も楯も堪らなくなつて小姓を呼んだ...
薄田泣菫 「茶話」
...静夫の心は堪らなく躍(をど)つた...
田山録弥 「赤い鳥居」
...堪らなく悲しくならずにはいられまい...
田山花袋 「蒲団」
...もう堪らなく心が澄んで...
近松秋江 「箱根の山々」
...堪らなく淋しく悲しくなった...
豊島与志雄 「理想の女」
...そればかりではない、話に上(うは)ずつて來た先生の風貌は眼慣れるに從つて、堪らなく貧弱な、下品な物に見えて來た...
南部修太郎 「猫又先生」
...ふと彼は病死した妻のことが思ひ出されて堪らなく哀れであつた...
原民喜 「氷花」
...ふと堪らなく厭はしくなるのだ...
原民喜 「火の子供」
...どうも堪らなくお前は汗臭いぞ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...もう堪らなくなるくらゐだ...
北條民雄 「書けない原稿」
...せめてお午まで起きて御覧な! 堪らなくなつたら直ぐに駈け込むつもりで――」とすゝめたのだ...
牧野信一 「F村での春」
...堪らなくなつて急いで電灯を消して...
牧野信一 「凸面鏡」
...堪らなくてれ臭さうに呟いてゐるだけだつた...
牧野信一 「まぼろし」
...堪らなくなつて毒々しく云ひ放つた...
牧野信一 「妄想患者」
...「堪忍(かに)して! 堪忍して!」私は堪らなくなつて...
水野仙子 「脱殼」
...なんとも案じられて堪らなくなったかのごとく...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...思わざるも甚だしいものであった」堪らなくなったように...
吉川英治 「宮本武蔵」
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