...堅実な精神的商人が却て都会の中央に多いは争われぬ事実じゃ(少しく方角違いなれば別に云うべし)...
伊藤左千夫 「家庭小言」
...堅実な途を踏む新しい型の鉱山師を産むところまで...
大鹿卓 「金山※[#「插」でつくりの縦棒が下に突き抜けている、第4水準2-13-28]話」
...堅実な一兵卒になって...
太宰治 「火の鳥」
...緑大野にそそり立つ樫樹のような碧松君の堅実な歩調を尊敬する...
種田山頭火 「雑信(二)」
...社会の堅実なる秩序の為には順応型の人も必要であって...
津田左右吉 「流れ行く歴史の動力」
...堅実なる政党内閣は終に見る可からず大隈内閣は遂に土崩瓦解せざる可からず...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...次は北斎の画風の堅実なる写生を基本となしたる点自(おのずか)ら泰西美術の傾向と相似たる所あるに依るものとなす...
永井荷風 「江戸芸術論」
...漸く堅実な人気を以て...
中里介山 「生前身後の事」
...民主日本の堅実な人民となりうべくもない...
蜷川新 「天皇」
...日本民族の堅実な建設をねがうものは...
蜷川新 「天皇」
...すべて合理的な思考および堅実な知識を基礎にしていた...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...堅実な知識もあり...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ルイスヒェン」
...その御人格も堅実な方であった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...最も堅実な、とは、最も人間らしい・最も我々らしい・という意味である...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...「日本の中央都市にこんな堅実な風俗が流行するのは慶賀すべき現象である」とさえ云っている...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...自分は堅実な英国人の間に起つた婦人運動が決して空騒ぎで終らない事を信じる...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...堅実な堀秀政をつけたので...
吉川英治 「新書太閤記」
...天才は勉強だ、彼らの才能はさほど特殊なものではない(ニイチェのような人ですら三十四の年にこう言いました)、才能少なくして偉大な人間になった人はあらゆる方面にある、彼らはただごまかしをしない、堅実な、辛抱強い Handwerker-Ernst があったのだ...
和辻哲郎 「ある思想家の手紙」
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