...仕返しにぬかみその堅いところを練って寝ているお米のしりのあたりにほうり込んでおいた...
井上貞治郎 「私の履歴書」
...われわれが真実とよぶところの堅い底と根のすわった岩まで達し...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...堅いオムレツはもうすんで三皿目のシチウを今三人で最中(さいちう)食つてゐる...
高濱虚子 「俳諧師」
...橙紅色の丸薬のような実の落ち散ったのを拾って噛み砕くと堅い核の中に白い仁(にん)があってそれが特殊な甘味をもっているのであった...
寺田寅彦 「郷土的味覚」
...鉄のように堅い小石...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...全体が堅いながらに...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...あの仁は堅いでと...
長與善郎 「青銅の基督」
...自分は念のためこの堅いものをぴちゃぴちゃ足の裏で敲(たた)いて見た...
夏目漱石 「坑夫」
...親爺の論理は何時聞いても昔し風に甚だ義理堅いものであったが...
夏目漱石 「それから」
...「手堅い一方で、町内の評判者ですよ」「お茂とか言ったね――菱屋の娘には行方知れずになった金蔵の外に仲の良い男がないのかな」平次の問いはまた一転します...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...店中でも堅い方で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...堅い一方の評判の良い男ですが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...警部は僕の友人で、口が堅いし、僕も誰にも言っていません」女が悲しさ半分、勝利半分で言った...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...人間が堅いものよりも柔かいものを好むやうに嗜好(しこう)が変化した事もあるが...
正岡子規 「病牀六尺」
...去年の堅い褐色(かっしょく)のすがれに落ちる...
宮沢賢治 「秋田街道」
...御遠慮なく言っておつかわしくださいましたら満足です」などと堅い挨拶(あいさつ)をして源氏は帰って行った...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...堅い家風の家でも...
柳田國男 「歳棚に祭る神」
...一片の堅い紙片を感じた...
横光利一 「上海」
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