...堂々と龍村さんの女帯を天下に推称出来る事を...
芥川龍之介 「龍村平蔵氏の芸術」
...これより前(さき)、相貌堂々として、何等か銅像の揺(ゆる)ぐがごとく、頤(おとがい)に髯(ひげ)長き一個の紳士の、握(にぎり)に銀(しろがね)の色の燦爛(さんらん)たる、太く逞(たくまし)き杖(ステッキ)を支(つ)いて、ナポレオン帽子の庇(ひさし)深く、額に暗き皺(しわ)を刻み、満面に燃(もゆ)るがごとき怒気を含んで、頂の方を仰ぎながら、靴音を沈めて、石段を攀(よ)じて、松の梢(こずえ)に隠れたのがあった...
泉鏡花 「婦系図」
...だから私は実に威風(いふう)堂々と...
海野十三 「柿色の紙風船」
...一流商店に常陸山あって堂々と角力を取って居るような趣きがあります...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...こう云う妹がありますと云って堂々と世間へ押し出すがよいではないか...
谷崎潤一郎 「細雪」
...こんなに堂々と威張り返って...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...嫁様のほうが堂々としている...
寺田寅彦 「蒸発皿」
...堂々とすればよいではないか」お由羅が...
直木三十五 「南国太平記」
...戦は常に衆人環視の中で堂々と行われる...
中島敦 「南島譚」
...堂々と印刷されるというところにある...
中谷宇吉郎 「身辺雑記」
...堂々と東京の菊池寛あたりのとこへ送り出していたのであるからずいぶん早熟でもあり...
中谷宇吉郎 「若き日の思い出」
...銀座あたりの堂々としたカフエーには...
萩原朔太郎 「追憶」
...見るからに堂々とした躯つきで...
林芙美子 「浮雲」
...魅力があるから、堂々と言った...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...じつに堂々とできあがった...
本庄陸男 「白い壁」
...先達猴の威容堂々と進むに打って変り...
南方熊楠 「十二支考」
...わたしには彼の徳が勝ち誇った歩調で、堂々と、悠揚迫らず、何らの障害にも遇わずに濶歩するさまが、目に見えるように思われる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...この柴進(さいしん)なら出る所へ出ても、堂々と、正しい申し開きは持っておる...
吉川英治 「新・水滸伝」
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