...黄塵とは蒙古(もうこ)の春風(しゅんぷう)の北京(ペキン)へ運んで来る砂埃(すなほこ)りである...
芥川龍之介 「馬の脚」
...埃(ほこり)臭い白壁(しらかべ)の上に...
芥川龍之介 「将軍」
...土埃(つちほこり)の道を走っている...
芥川龍之介 「少年」
...塵埃の飛散は我々を吹払う風である...
内田魯庵 「駆逐されんとする文人」
...そして御寝間の上に残つてゐる件(くだん)の埃(ごみ)を見せて...
薄田泣菫 「茶話」
...赤羽の方へ話をしに行つた日は白つぽい春の埃が中空に舞ひ漂つてゐる日であつたが...
高見順 「かなしみ」
...一つは埃(ほこり)が立たないので...
谷崎潤一郎 「吉野葛」
...が、一隊がふたゝび町中にさしかゝつて来ると、汗と埃でよごれ、ゆるんだ表情の彼等に見られるありありとした疲労は、待ちうけてゐた見物人達にたちまち同情と心配をひき起した...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...その侘しい黄いろい塵埃の間におぼつかなく見えて...
田山花袋 「少女病」
...埃(ほこり)を吹き払ってやったり...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...今までは埃のかかった硝子(がらす)で...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「空家の冒険」
...一杯埃をあびている...
豊島与志雄 「北京・青島・村落」
...白っぽい埃の中に横たわったきりでした...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 菊池寛訳 「フランダースの犬」
...「お頼み申しまする」障子の中から「誰方じゃ? 御用は?」「当所において、御介抱にあずかっておりまする者の妹、並びに、付添に参った百城月丸と申す者――お眼にかかれましょうなら」「ああ、さようか、お上りなされ」「勝手元は? 足が汚れておりまするが」「そのまま」「はい」二人は、脚絆をはずして、埃を叩いた...
直木三十五 「南国太平記」
...草鞋(わらじ)ばきの足にはうっすら白い砂埃(すなぼこり)もつもった...
新美南吉 「最後の胡弓弾き」
...埃(ほこり)臭い建物...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...古い疊と埃深い二階...
室生犀星 「渚」
...煤と埃でよごれた煉瓦の色だつた...
室生犀星 「洋灯はくらいか明るいか」
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