...かの地がいかに地の利に富むかということを力説し...
寺田寅彦 「ベルリン大学(1909-1910)」
...ペテルブルグという自分にとっては掛けがえのない地の利を抛擲してまで...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...反軍には地の利があった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...地の利を対手に占められていたし...
直木三十五 「南国太平記」
...「強い風じゃ、火をつけたらよく燃えるだろう」「でも、江戸を焼き払うほどの火にはなるまい」「それは地の利を計らなければ……先年、大楽(おおらく)源太郎と、地の利ではない、火の利を見て歩いたが、彼奴(きゃつ)、人の聞く前をも憚(はばか)らず、今夜はここから火を放(つ)けてやろうと、大声で噪(さわ)がれたのには弱った」「あれは、そそっかしい男だが、感心に詩吟が旨(うま)かった」「どうだ、ひとつ放(つ)けてみようか」「しかし、つまらん、江戸城の本丸まで届く火でなければ、放(つ)けても放け甲斐がごわせぬ、徒(いたず)らに町人泣かせの火は、放けても放け甲斐がないのみならず、有害無益の火じゃ」「有害無益の火――世に無害有益の放火(つけび)というのもあるまいが」「では、通りがかりの道草に、いたずらをしてみようか」「地の利と、風の方向を考え、且つ、なるべくは貧民の住居に遠く、富豪の軒を並べたところをえらんで……」「面白かろう」さても物騒千万ないたずらごと...
中里介山 「大菩薩峠」
...地の利よりして最も適度と考えただけのものでしょう...
中里介山 「大菩薩峠」
...地の利を得なかった...
中里介山 「大菩薩峠」
...兵を用ゆるには地の利を知らなければならぬというようなことを...
中里介山 「大菩薩峠」
...そういう研究には地の利を得ているね」と言ってくれた...
中谷宇吉郎 「荒野の冬」
...地の利のよいせいか...
松濤明 「春の遠山入り」
...それは土地の利得を有たずに生れたと称し得る国であり...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...合戦長きにわたらんか、賊は、地の利を得て、奇襲縦横にふるまい、諸州の黄匪(こうひ)、連絡をとって、いっせいに後路を断ち、征途の味方は重囲のうちに殲滅(せんめつ)の厄(やく)にあわんもはかりがたい...
吉川英治 「三国志」
...地の利天産にたのむなかれ...
吉川英治 「三国志」
...こんな地の利を遊ばせておくようでは...
吉川英治 「三国志」
...額田などの同族たちが一瞬にあつまるにも生品明神がもっとも地の利であったなどの点も考えられる...
吉川英治 「私本太平記」
...敵がすでに地の利に拠っているのを見て「しまった」と臍(ほぞ)を噛んだ...
吉川英治 「私本太平記」
...「地の利は、官兵衛が明るく、兵の進退には、竹中半兵衛が詳しい...
吉川英治 「新書太閤記」
...しかし、片方は水田だし、片方は並木の堤(どて)になっている道なので、地の利は、土匪どもに不利で、武蔵には絶好だった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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