...謙遜とは自己の長所に對する公正なる自認を塗りかくして周圍の有象無象に媚びることによつて釣錢をとることならば...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...町の丁度中程の大きい造酒家の前には、往來に盛んに篝火を焚いて、其周圍、街道なりに楕圓形な輪を作つて、踊が始まつてゐる...
石川啄木 「鳥影」
...三圍に碑あり」私の歳時記の震災忌のところには...
心猿 「九月朔日」
...志毘の臣が家を圍(かく)みて...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...この騷ぎを聞きつけて彼處此處から人が鐵網の周圍へ集つて來る...
千家元麿 「自分は見た」
...よしずで四方をきちんと圍つた...
太宰治 「思ひ出」
...遠來の舊友を圍むで懷しげに手を取り合うてさゞめいて居る...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...政界を退隱せむと欲するに切なるやも知る可からずされど侯を叢圍せる門下生は...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...その周圍のことを書くのが主なる仕事であるが...
内藤湖南 「支那史學史概要」
...上野の役僧某に請出(うけだ)されて入谷に圍はれ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...多勢の番頭手代に包圍された上...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...白と淺黄に染分けた斑幔で圍ひ廻らして人目を遮り...
羽田亨 「賢所御神樂の儀」
...周圍に高い扉(ドア)のある四角な廣間をよぎつて...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...そして彼はただ自分の苦痛を彼の周圍の者に(ことに僕に)見せつけたいためにのみ死んだのではないかと考へる僕のエゴイズムから...
堀辰雄 「眠れる人」
...人間が他の存在の中に在る仕方は植物が他の植物に圍まれてゐる關係とは異つてゐる...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...イデオロギーは範圍内に終始するときそれの唯物主義的特質を發揮し得ないからである...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...吾々はたやすく自分及び自分の周圍に...
水野仙子 「道」
...まつたくちがつた天地がアルペンの要害に圍まれて靜かなデモクラシーを作つてゐる...
笠信太郎 「デモクラシーのいろいろ」
便利!手書き漢字入力検索
