...車に近き庭園、田圃の境には、多く蘆薈(ろくわい)を栽(う)ゑたるが、その高さ人の頭を凌げり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...田圃のほとりの道を牛が通つた...
池田亀鑑 「忘られぬお国言葉」
...野原の赤い木の葉や田圃の浮藻の花は彼も輕蔑して眺めることができたけれども...
太宰治 「陰火」
...犬に追はれて田圃(たんぼ)の中へ隠れたりして...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...田圃の中につゞいてゐる悒せき田舍家の間を縫うて俥に搖られながらゆくと...
近松秋江 「初雪」
...田圃並に緑園の中に流を灌ぐ人...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...八幡下の田圃を突切(つっき)って...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...火の番の拍子木を聞くと急に右へ折れて花岡の方へと真向きに行く――ここをふらっと行き尽せば灘田圃(なだたんぼ)だ...
中里介山 「大菩薩峠」
...自分(じふん)の家(いへ)は田圃(たんぼ)のとりつきである...
長塚節 「土」
...彼(かれ)は何時(いつ)もの道(みち)へは出(で)ないで後(うしろ)の田圃(たんぼ)から林(はやし)へ...
長塚節 「土」
...田圃から三河島へ拔けようとすると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...田圃道で数カット...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...田圃つづきの方角さして...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...其から植物園の傍の道(みち)を通ツて氷川田圃に出た...
三島霜川 「昔の女」
...刈り上げたばっかりの角(かど)の田圃のド真ン中に莚を敷いてね...
三好十郎 「樹氷」
...二六柏崎の田圃(たんぼ)のうちと称する阿倍氏はことに聞えたる旧家なり...
柳田国男 「遠野物語」
...田圃(たんぼ)を隔てた町のほうから...
山本周五郎 「青べか物語」
...田圃(たんぼ)越しに...
吉川英治 「松のや露八」
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