...国元に相応(かなり)な田畑(でんばた)を持つてゐるので...
薄田泣菫 「茶話」
...「私などは国元の猪名川を幼少の頃より毎日のように馬で渡ってなれて居りますので...
太宰治 「新釈諸国噺」
...わしは国元を出る時...
太宰治 「新釈諸国噺」
...私の国元の事情を知りたがるのです...
夏目漱石 「こころ」
...このあいだ国元(くにもと)へ三十円の不足を請求した...
夏目漱石 「三四郎」
...而(そう)して国元へは其を隠して居た...
二葉亭四迷 「平凡」
...また国元の母から為替が届いた...
牧野信一 「わが生活より」
...国元へ送り帰されたのだそうだ...
宮本百合子 「刻々」
...それに僕もお情けながら大学を卒業して文学士とか何とか肩書の付いてみれば国元のような片田舎(かたいなか)では鬼の首を取ったように思うのです...
村井弦斎 「食道楽」
...これは自分たちの国元...
吉川英治 「私本太平記」
...お国元のお案じも...
吉川英治 「私本太平記」
...国元へまでうるさく流布(るふ)されている噂はある...
吉川英治 「梅※[#「風にょう+思」、第4水準2-92-36]の杖」
...「赤穂(あこう)も、今年は降ったかな」富森助右衛門(とみのもりすけえもん)がつぶやくと、「のう、十郎左」三、四人おいて坐っていた大石瀬左衛門(おおいしせざえもん)が、前かがみに、磯貝十郎左衛門(いそがいじゅうろうざえもん)の方を見て、「――雪で思いだしたが、もう十年も前、お国元の馬場で、雪というと、よく暴れたのう」「うむ」十郎左は、笑(え)くぼでうなずいた...
吉川英治 「べんがら炬燵」
...三斎公という者がまだ国元に光っているうちは...
吉川英治 「宮本武蔵」
...で――兵部は、そういう点で、ふと、清水一角の名を、思い出した事があったし、また、米沢の国元にも、藩士でさえなければ、眼ぼしいのが、二、三名はいるが……などと炬燵(こたつ)ぶとんへ、横にした頭の中で、船の揺れを感じながら眼をふさいで、じっと考えつめるのだった...
吉川英治 「無宿人国記」
...その大名の国元へ赴任(ふにん)して行く――(一生が見えている事あつまらねえ!)又十郎の呟きは...
吉川英治 「柳生月影抄」
...国元の大和(やまと)柳生の庄へ引籠(ひきこも)った...
吉川英治 「柳生月影抄」
...象山も国元松代で幽閉(ゆうへい)の身となった...
吉川英治 「山浦清麿」
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