...赤坊の泣くのに困(こう)じ果てて妻はぽつりと淋しそうに玉蜀黍殻(とうきびがら)の雪囲いの影に立っていた...
有島武郎 「カインの末裔」
...しかし囲いの外になっておりますので...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...李はその鶏の囲いを開いて...
豊島与志雄 「鳶と柿と鶏」
...地下室の古板囲いがある...
豊島与志雄 「猫捨坂」
...莚張(むしろば)りと幕と板囲いの小屋...
中里介山 「大菩薩峠」
...板囲いの中から一斉に跳り出した五人の新撰組が...
中里介山 「大菩薩峠」
...女湯は外囲いが厳重で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ベッドの囲い枠は上部を襤褸切れで結び合わされていたが...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...その桑畑の囲いの処には幾年も切らずにいる大きな桑があってそれには真黒な実がおびただしくなっておる...
正岡子規 「くだもの」
...表通りには僅かばかりの商店と、花やあか桶(おけ)を並べた寺茶屋があるほかは、商家のつつましい隠宅とか、囲い者、かよい番頭などの、静かなしもたやが多く、だが、五筋ある路地へはいると、どの路地も左右の棟割り長屋が軒を接していて、馴れない者にはうっかり通ることができないほど、いつもうす暗く、狭く、そしてとびまわる子供たちでごたごたしていた...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...高い板囲いにつき当った...
吉川英治 「大岡越前」
...一望に見える囲い内へ...
吉川英治 「大岡越前」
...そこのお囲いには...
吉川英治 「私本太平記」
...柳堂の周囲いっぱい...
吉川英治 「私本太平記」
...矢来の口の囲いを切って...
吉川英治 「新・水滸伝」
...まんまと蜂須賀家の囲い内へ出た...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...古い板囲いの壊れ目から覗くと...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...あなたが妾を囲いものにするからさ...
吉行エイスケ 「職業婦人気質」
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