...この作が『露団々』であった...
内田魯庵 「露伴の出世咄」
...「団々珍聞(まるまるちんぶん)」という「ポンチ」のまねをしたもののあったのもそのころである...
寺田寅彦 「読書の今昔」
...一、余先頃少し入用の事ありて文学及娯楽の雑誌の各第一号だけを蒐集せんと欲し出入の古本屋にも注文し自身にも尋ね歩きしが明治十年前後の魯文珍報、団々珍聞、花月新誌、自惚草紙、新小説などは容易に購ひ得たりしがそれより以後に及びて博文館創業当初の日本之少年未だに見当らず...
永井荷風 「古本評判記」
...団々珍聞(まる/\ちんぶん)や有喜世(うきよ)新聞の綴込を持つて来てくれたのは下谷生れの木場で...
永井荷風 「来訪者」
...団々と紅白の模様を青い中に印(いん)していたのが...
夏目漱石 「それから」
...沈みかけようとする夕陽が団々の雨雲を紫赤色(モーブ)に染めあげていた...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...団々として明月に似たり...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...この団々と膨脹して来る群衆の勢力に巻き込まれた...
横光利一 「上海」
...たちまち団々たる黒煙の柱が空へ巻き上がってきたので...
吉川英治 「剣難女難」
...妹是桂花(むすめ・かつらのはな)香千里(せんりもにおう)哥是蜜蜂(おとこ・みつばち)万里来(ばんりもかよう)蜜蜂見花(みつばち・はなみて)団々転(うようようつる)花見蜜蜂(はなは・みつばちみて)朶々開(なよなよひらく)呂布はその声に...
吉川英治 「三国志」
...呂布は身長(みのたけ)七尺ゆたかな偉大漢なので、団々と、巨大な鞠(まり)の如く縄をかけられたため、いかにも苦しげであった...
吉川英治 「三国志」
...八千とみられる敵が諸所に団々たる大焚火(おおたきび)をあげて温(ぬく)もっているという...
吉川英治 「私本太平記」
...兵庫の岸もすててはるかひがしの――義貞の位置からすれば――ずっと後方にあたる生田の川口の方へむかって団々(だんだん)と突進していた...
吉川英治 「私本太平記」
...空をあおげば団々(だんだん)のちぎれ雲が...
吉川英治 「神州天馬侠」
...叡山の上を――さらにその上の団々たる雲を仰いで――あたりの者にいった...
吉川英治 「新書太閤記」
...団々たる火のかたまりを負って駛(か)けて行く...
吉川英治 「親鸞」
...団々たる雲のちぎれ間を...
吉川英治 「茶漬三略」
...団々(だんだん)たる雲のたたずまいがあり...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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