...雨戸が振動し障子(しょうじ)の破れがハタハタ囁(ささや)き...
太宰治 「黄村先生言行録」
...みのるの顏は何所となく囁き笑ひをしてゐた...
田村俊子 「木乃伊の口紅」
...それは泉の囁(ささや)きのように私の考えを眠らせ...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...何やら重大そうに囁(ささや)いております...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ガラツ八に囁くのでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...セエラはどこかの姫宮(プリンセス)じゃアないかと囁(ささや)き合ったくらいでした...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...相手の耳にすれすれのところまで口をもっていって二語三語囁(ささや)いた...
平林初之輔 「鉄の規律」
...この世にあつた頃は飛行国の民主党の一等書記官の役を二十年も務め終せたといふ私の案内役になつた一亡霊がそつと私の耳に囁いたところに依るとあの二人の若者は後世のソフイストの先駆者であるといふことだつた...
牧野信一 「くもり日つゞき」
...たゞ雨滴の音のみ我れに何事をか囁くに似たり...
牧野信一 「貧しき日録」
...丁度その時その店先を通りかかった呉羽之介を指(ゆびさ)して傍の女が何やら囁(ささや)くやいなや...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...揺っては囁いて居ると...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...(b)こっそりと囁(ささや)かれる我々の懺悔(ざんげ)の仕方を非とする新教徒に味方することになるが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...あだこ」と彼は囁き声で云った...
山本周五郎 「あだこ」
...囁くような低い声で...
山本周五郎 「めおと蝶」
...どちらも殆んど囁くように声をひそめていた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...要所に、手配を伏せておく、かれが組子の岡ッ引ということは、うしろで見ている金吾の目にも分りましたが、「ム……そうか」と何かうなずいて、囁き合うと、金吾をさし招いて釘勘はまたすぐにその横丁を走り出して、河岸(かし)ぷちへ出てゆく様子...
吉川英治 「江戸三国志」
...指さし囁きあうのを見て...
吉川英治 「新書太閤記」
...――きっと宋先生だッて思し召しがあるにちげえねえ――といったような囁(ささや)きがである...
吉川英治 「新・水滸伝」
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